終わってしまった


 今日は決勝戦だっちゅうに、1週間ぶりの出勤であった。今更ながら、雨で2日順延されたのが痛過ぎる。そうじゃなきゃ、今日は仕事に集中できたのによ(ウソをつけ〜)。  

 にしても、朝起きるの、クソはがかった。携帯が奏でた「行け、レインボーマン」は、地の底から聞こえてくるようであった。  

 決勝戦は午後からだったので、余裕で午後から有給を繰り出すつもりであった。しかし、自分の机にうずたかく積まれた書類の中から今日締め切りの原稿を発見して吐き倒れた。か〜、そんなんあったの、まったく忘れておった〜。  

 そこで、その原稿は午前中で片付け、午後から予定通り行方をくらまそうと思ったのであるが、6日のブランクは予想外に大きかった。午前中、ほとんど筆が進まなかったのである。  

 しゃあねぇから、高校野球に合わせて休憩を2時間取ろうと思った。オーバー分の1時間、残って仕事をする所存でいたのだ。

 しかし、1時間残って仕事する気にはとてもならず、1時から1時間だけ見て、あとは家に帰ってからビデオを見ることにした。

 家帰るまでに結果を知ったら話にならないので、周りの奴に、「もし結果が耳に入っても絶対に言わないでくれ」と釘を刺した。

 そして、夕刊紙などの速報が目に入ると吐き倒れるから、職場を出る前にコンタクトを取った。裸眼の視力は0.1に満たないので、裸眼だとまず文字が目に止まることはないのである。そして、情報が耳に入っても死ぬので、FM放送でロックを聴きながら帰ることにした。

※その昔、近大付−新田の決勝戦を結果を知らないまま家に帰ってビデオで見ようと思ったのであるが…。帰り道で信号待ちしていたら若い2人連れの男の1人が、「今日、近大付が勝ったんだろ」と言うのが聞こえ、めまいを起こしたことがある。  

 しかし、コンタクトを取ると全く足元がおぼつかない。乗換えでの階段の上り下りにいつのも倍以上の時間がかかってしまった。

 また、ロックを聴くのも苦痛であった。わしにとって、ロックは趣味とはあまりにもfar fromな存在なのである。  

 ほうほうの体で家に帰って来て決勝戦の途中から見たけど、やっぱライブじゃないと臨場感がなさ過ぎだわ。高校野球マッドとしては、してはいけないことをしてしまったような気がする。  

 試合そのものはスコア以上の実力差を感じさせる内容で、常総学院の完勝だったような気がする。

 常総学院の選手が勝って泣くシーンはなかなか感動的であった。特に今日好投した飯島は、昨年明徳戦で2連続ホーマーを浴びて逆転され、悔し涙を流しているだけに万感迫るものがあったのだろう。わしは、去年の飯島の号泣ぶりを覚えているだ飯島の涙には感動した。  

 にしても、木内のおっさんは本当にしたたかであった。その野球頭には、長嶋や王など足元にも及ばんだろう。

 木内節がもう聞けないのかと思うと本当に寂しい。木内のおっさんのインタビューを何回も聞いたが、毎回よくあれだけ味のあることが言えるもんだと感心するわ。ホント、一つの時代が終わった感がする。

※そういや、木内のおっさん、今日も、「子供達」を連発しておったな。いつぞやゲンダイが、「高校野球の監督にはロクなのがいない」という論陣を張った中で、木内のおっさんは、「『子供達が』を暑苦しく連発する、茨城の某」と書かれていた。
 茨城の某って言ったって、そんなもん、1人しかいねぇじゃねぇか。某になっとらん。
 

 しかし、ついに甲子園大会が終わってしまった。雨に悩まされ、空前の番狂わせに吐かされたりしたが、それなりに今年も楽しんだ。それだけに、終わってしまうとなんともいえない寂しさを感じる。  

 来年の選抜には、東北と明徳義塾がスーパーチームとして、甲子園に帰ってくるだろう。
なんで、わしは今から明徳で勝負するつもりでいる。  

 
しかし、選抜までなげぇなぁ。



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