「浦田氏」からの電話


 ハガい。明日、出勤の憂き目に遭うたぁ。月曜出勤できないわしの体質を少しは考慮してくれよな。土曜と月曜が出勤だと、日曜は一日闘いとなるから休んだ気にならんのだ。  

 というわけで、今日は終日闘っていた。
ウルトラマンとしても闘っていたから、今日は「闘う」が掛詞になったわけだが、シャレにもならん。  

 と、ここで電話がかかってきた。
「今頃、誰だろう?」と思ってでたら、「浦田」と名乗るシャワ枯れ声のおっさんだった。「どうせ、セールスか何かだろう」と思って適当にあしらおうとしたら、「この前、銀行のカードを拾っていただいた者です。警察から電話番号を聞きました」という意外な用件であった。  

 そういや、先週の木曜だか金曜に、みずほ銀行のキャッシュコーナーに置き忘れてあったカードを警察に届けていたな。すっかり忘れておったわ。


 わしも、たまにはいいことをするんじゃい。
しかし、「浦田」と聞いて、麻雀プロの浦田和子を想起しているようじゃなぁ。

※浦田和子は麻雀女子プロの草分け的存在だが、下手クソもいいところ。だんなも麻雀プロの伊藤優孝だが、伊藤優孝もデタラメな打ち筋で有名。故安藤プロも解説で、「今の伊藤の打ち方はまるでなってませんよ」と、度々怒っていた。  

 今日の電話で、1か月ほど前にも同じところでキャッシュカードを拾って、近くの派出所に届けたことを思い出した。そのカードは会社名義になっていたが、まだ何の連絡もないな。

 もしかしてやばい会社なのだろうか? だとしたら、キャッシュカードを落とした奴はヤキを入れられたかもしれん。  

 しかし、依然として、帰ってきたウルトラマンが出せねぇ。コンテニューなしで全部の怪獣に勝ったら出せるかもしれんと思って、キッドレベルでやってみたが、二代目バルタン星人に負けてしまった。
乾坤一擲のスペシウム光線が跳ね返されてタイムオーバーになったわけだが、わしだからいいけど、ガキにショックを与えるようなこんな酷い設定にしていいのだろうか?  

 気を取り直してまた最初からやって、今度は全怪獣に一発で勝ったが、帰ってきたウルトラマンは登場せんかった。弟が来る明日までに、帰ってきたウルトラマンモードを出しておきたいのだが…。  

 とかなんとかいいながら、今日もあとわずか。まじで、闘っているぞぉ。


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