出前特別メニュー
今朝、8時半、上司のデスクの電話が鳴った。周りを見渡したら、大納言が来ていなかったので、大納言からの出前電話だろうと思った。
実際、そうだったが、今日のオーダーは、いつもの二日酔いではなかった。なんと、昨晩、寝ている間にドロボーに入られたとかで、その事後処理が注文内容だったのである。
午後から出勤して来た大納言の話によると、昨日、ベロンベロンに酔っ払って帰って、前後不覚で眠っているうちに、ドロボーに入られ、財布の中のキャッシュカードと現金を盗まれたとか。
朝起きたらドアが半開きになっていたのでドロボーに入られたことを確信したそうだが、ドロボーが家にいる時に下手に起きなくて良かったのでは? もしドロボーの顔を見たら開き直られてヤバイことになっていたかもしれんし。
で、呆然としていたら、駅前東口派出所の田中と名乗る男から電話がかかってきたという。その‘田中巡査’が、「今、カード会社の人が来ていて、暗証番号の確認をしたいから、カード会社の人と電話を変わるからと言ってきたそうだ。
大納言は、『即座にオレオレ詐欺とわかって、「警察に被害届を出してから処理する」と答えてやったよ』と自慢しておったけど、その辺は見上げたもんである。わしなら思い切り心を揺らしていただろうから(出典:桜井章一著「心を揺らすな」)、やられていただろう。
それから、大納言は浦和警察署に電話して、「駅前東口派出所に田中という巡査がいるか?」と聞いたら、「駅前西口派出所はあっても、東口に派出所はない」と言われ、しかも、「西口派出所に田中という巡査はいない」と言われたという。
ということは、ドロボーに入った奴、警察官を名乗る奴、カード会社を名乗る奴と3人は人がいたわけだから、組織的な犯行だったわけであろう。しかし、身近でオレオレ詐欺を初めて聞いたわ。
おろらく、大納言は、昨晩居酒屋で飲んでいる時からマークされていたと思われる。尾行して、「50がらみのおっさんがチョンガーだから、小金を貯め込んでいるぞ」となった気がするけど、オヤジ狩りに遭わなくて、まだ良かったのではないか。
でも、大納言の話によると、ニセ警官の方が本物の警官よりよほどしっかり受け答えしていたという。ということは、ニセ警官は、オレオレ詐欺‘虎の穴’出身なのだろう。しかし、本当にそんな養成所があるたぁ。
いずれにせよ、以って他山の石としたい→戸締りにどんなに注意してもし過ぎということはないだろう←英作文をやってんじゃねぇぞ。でも、もうできねぇ。
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