男子校飲み会

　
　 予報通り、東京地方は朝から雪であった。小中学校生ならいざ知らず、大人にとって雪など迷惑でしかない。

　とはいえ、誰も踏んでいない真っ白なところにに自分の足跡を残すのは楽しいものである。しかし、どんなに雪が積もっても家の前の雪かきをしない奴って、何を考えているのか？　そういう奴には厳しく行政指導をしてもらいたいものだ。

　ともかく雪の中を出勤したら、８時半過ぎ、とっつぁんから午前の出前電話が入った。「朝食にヨーグルトを食べたら腹が痛くなってしまった」だと？　

　うそをつけ〜。雪でひよったに決まっとる。どうせ始めから出前を取るつもりで８時半に目覚ましをかけたんだろ。

　午後から出勤して来たとっつぁんにその辺を突っ込んだら、「あんたが便秘にヨーグルトがいいって言うんで、朝200ｇ食べたら、和光駅の手前でＫＯされそうになったじゃないか」と絡んできた。

　アホか。それは言い掛かりってもんだ。何年も便秘に苦しんでいるっていうから、その対処療法を教えてやったっていうのによ。いっそのことＫＯされとれや。

　というわけで、無事、飲み会が終わった。午後から雪がやんで八甲田山行軍にならず、メデタシメデタシであった。

　しかし、参加した16人が全員男って、どんな集団なんじゃい。しかも、平均年齢は47。

　さらに、チョンガー率６割２分５厘。店員や周りの客はさぞかし吐いたことだろう。

　吐いたといえば、珍しくとっつぁんが悪酔いして、トイレで吐いた。しかも、トイレに行く途中で意識が飛んだとか。

　いつもは飲まないとっつぁんがもどす程飲むとは、よほどかみさんにストレスを与えられているのだろう。周りからかなり同情されていたくせぇ。

　今日の店はネットで予約したので、幹事特権で総額から10％引きのクーポン券を使えたのだが、各個人の払いから10％引きということにした。これは、左門豊作の「渇しても盗泉は飲まず」を実践したまでである。

　でも、戦場とかで喉の渇きに耐えられなくなったら、盗泉の水でもガブ飲みするに違いあるまい。

　ともかく今回は正直に徹したので、麻雀の神様があさってご褒美を下さるだろう。たまには天和を和了らせろってんだ。