よくわからん御仁

 
 
今朝は通勤途上、新宿駅でとっつぁんと出くわした。

 先にとっつぁんを見つけたわしが、
うしろの百太郎の真似をしてとっつぁんの後ろに張りついてところ、急に振り向かれ、
「やはり、あんたか。数分前にあんたと新宿駅で会うのが見えたんだよ」と、オカルチックなことを言い出した。

 「わしにもそういうことができるんだから、やっぱ魂は存在するよ」
だと? 丹波哲郎じゃねぇぞ。だいたい、電車の中でする話じゃねぇよ
それに、朝からそんな話など聞きたかねぇ。

 
「今日は例のきれいな人がいる日だから、キヨスクでお茶を買って行く」と言ったら、間髪入れず、「わしも」という声が…。

 今日はレジにその姉ちゃんしかいない日。まず、わしが師匠の目の前で、直伝のお釣り作戦を披露した。続いて、とっつぁんの出番。師匠のお手並み拝見と思ったところ、なぜか、ぴったりの額を渡した。

 「何で、お釣り作戦をやらんの?」と聞いたら、「手のうちを隠した」だと? なんだ、そりゃ? 秋季近畿大会の尾藤監督の采配じゃねぇぞ。よくわからん御仁だ。

 よくわからん御仁といえば、信玄亭のオヤジを忘れてはならない。今日は信玄亭最高峰の信玄つけを注文したのだが…。

 わしが信玄つけを食べている途中で、日本酒を飲んでいる山ちゃんに、
「今日はご飯を多めに炊いたのに、ご飯類が全然出なくてさぁ」とぶつくた言い出した。だったら、わしに、「今日はご飯類を頼んでよ」と言ってくれれば良かったのによ。水くさいじゃないか。

 で、わしの後から3人客が来たのだが、3人とも麺類を頼むという有様だった。客が
、「塩野菜ラーメンね」とか言う度に、「あちゃあ」と嘆くもんだから、客も怪訝な表情をしておったわ。そんなもん、声に出すなよ。

 というわけで、今日も平和な土曜日であった。


次の日へ 前の日へ
日記トップへ HPトップへ