土砂降り

 
 もし今日大阪桐蔭が負けていたら、「土砂降り」という題が掛詞になっていただろう。

 ただし、今のわしの気分は曇りである。というのも、関西があんな負け方をしたからである。

 にしても、8回は押し出しのフォアボールが痛かった。あれで、完全に流れが変わったからなぁ。

 さて、本題の
「土砂降り」であるが、相変わらず引きが弱い。西武線が高田馬場を出る頃、空が真っ暗になった。「頼む、家に着くまで持ってくれ」の思いも空しく、降車駅の1つ前の駅を電車が出るや否や、大粒の雨が降ってきた。

 わしの横にいた日本人妻と赤ん坊を連れていた黒人が思わず、
「OH、MY GOD!」と叫んだが、わしもそんな心境であった。

 そして、降車駅に電車が着いた時は、完全にスコール状態。誰もが駅で雨宿りをするなか、
わしだけ、ドレムラー突進! 

 もちろん、一刻も早くビデオにとってある高校野球を見たいがための行為である。
駅舎に残った誰もが、「このバカ野郎が」と思ったことだろう。しかし、そんなの、眼中にねぇ。

 それにしても、凄まじい夕立であった。傘などクソの役にも立たなかった。当然のことながら、道を歩いているのもわし1人だけであった。
道中、商店の軒先で雨宿りをしている奴らの冷たい視線を感じたが、そんなもん、クソ食らえだ。

 ところが、家に着くちょっと前に小降りになりくさった。駅から家まで約5分だから、5分間、駅で雨の弱まるのを待っていれば、濡れネズミにならなくて済んだってわけか。


 なんという、判断力のなさ。
こりゃあ、大地震が起こったら1人だけ判断ミスして犬死にするな。

 ずぶ濡れで帰ったら母親にどやされた。この歳で母親にどやされるとはハガい。

 明日は11時出勤。それなら第1試合の済美戦をフルにライブ観戦できると思いきや、明日は3試合日で第1試合は9時半からだと? ついてねぇ。

 なんでイチイチこうなのだろうか? これはまた、わけのわからない高校が優勝するなんてことになんねぇだろうな。そしたら逐電するだけだ。



次の日へ 前の日へ
日記トップへ HPトップへ