あはれ、萬福


 そうだろう、そうだろう。素直にとっつぁんが金を返すわけはないわなぁ。今日は昼飯代しか持っていなく、金なら返せんとのことだった。

 
ったく、大川総裁じゃねぇぞ。下手したら明日もテッポウで来て、金を無心されるかもしれんな。明日はもう貸さん。

 今日の帰り、驚いたことがあった。昔よく出前を頼んでいた
「萬福」という中華飯店がつぶれて、店先に貸店舗の張り紙があったのである。

 
「萬福」は街の中華飯店と思えないほどのうまさを持ち、かつて店は大繁盛していた。特にチャーハンとギョーザがおいしかった。

 
チャーハンは独特の味で、誰が食べても、信玄亭の死海チャーハンよりおいしいと言っただろう。また、ギョーザの味も感動的で、わしが知る限り、ヒルトンホテルの「王朝」の次においしいギョーザであった。

 それがなぜつぶれたかというと、メインのコックがやめて、味が落ちたからである。つぶれる前のチャーハンとギョーザの味は、正直言って、そこらの家庭の味と大差なかったからなぁ。
←お前は、チャーハンとギョーザしか頼まんのか。

 さて、次に何の店になるのだろうか? 駅にほど近く、メインストリートに面しているから、また食べ物屋だと思うけど。

 まさか、キムラ店ってことはあるまい。
もしキムラ店がオープンして、いい子が入店したとしても、さすがに入れねぇ。もし入店するところを母親にでも見られたら、目も当てられん。

 それはともかく、
「萬福」がつぶれたのはショックである。もちろん、信玄亭の時の衝撃とは比較にならないが、思い入れがある店だっただけに…。

 ともかく、頭を切り換えて、明日は楽しい土曜日を過ごしたいと思う。早くキオスクの‘人’に会いてぇ。



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