華麗なる復活

　 地獄の業火の中から復活だ。

　Ｘに連絡を取り、新たに挑戦状を叩き付けたのだ。今回のお題目は、準決勝に残った４か国のうちでどこが優勝するかである。

　で、奴はドイツとポルトガル、わしはイタリアとフランスを指名した。これでわしが勝てば、先の負けはチャラ。が、もしまたはずすと、チップダブル役満分を奴に払うことになる。

　こうして、午後１時半、わしは蘇ったのである。

　客観的に見て、優勝に最も近いのは、ジダンが好調のフランスだろう。トル公も今日の朝日のコラムにそう書いていたが、野郎、はずしたら許さん。

　復活したからには、明日、あさってと出前だ。Ｘとの勝負が成立するや否や、上司に出前を申し出た。そうじゃなくちゃいけねぇ。

　もしまた今度負けたらという思いは、今のわしにはない。負けを考えた時点で負けだ。でも、万が一の時は、再び奴からのメール＆電話を全て着信拒否にすることは確かである。

　さて、まずは今日のドイツ−イタリア戦だ。この試合が大きなヤマとなるのは確実。ここでドイツをつぶせれば、７割方わしの勝ちとなろう。

　友よ 立てよ イタリアめざめぬ　
　シオピの兜を頭にいただき　勝利はいずこぞ
　勝利は神に つねにローマの手の中に　
　つるぎをとれ 命ささげん　命ささげん 国のため おう！