「大航海時代」
信玄亭が亡き後、土曜の楽しみは、キオスクのお釣り作戦だけ。今日は例の人しかレジにいなかったので、問題はなかった。
試行錯誤の結果、1円玉を絡ませて出せば相手の指により触れることを発見したわしは、今日は、147円のお茶を買うのに152円を出した。結果は大納得であった。こうじゃなくちゃいけねぇ。
と、わしが浮かれていたら、とっつぁんが気だるそうに部屋に入ってきた。「どうせ前の晩にかみさんと揉めたんだろう」と思ったら、図星であった。
とっつぁんのかみさんは銀行でパートをやっていて、とっつぁんより先に家を出ている。で、昨日の朝、「今日は帰りが遅くなるから」ととっつぁんに言い残して、かみさんは銀行に向かったそうだ。
そして、その通りに10時過ぎに帰って来た。そこで、かみさんは、「ポチタマをビデオにとったんでしょうね」と、とっつぁんに絡んできたとか。
当然、とっつぁんはビデオにとってなかった。そしたら、かみさんが「今日は遅くなるって言ったでしょ? なんで、ビデオにとってないの?」とワイワイ言い出したとか。
そんな話を朝から聞かされるわしもたまらん。しゃあないから、「そりゃ、大変でしたな」と同情する振りをしたら、「相手にせずだよ」と返ってきた。
そんなもん、ウソに決まっている。相手にしたからこそ、わしに愚痴ってんじゃないか。
ここで思い出されたのが、元同僚の、「結婚しているのがいいか悪いかは相手次第だよ」という言葉である。いつかとっつぁんは、「大後悔時代だ」と言っていた。
まあ、そうだろうな。わしは、そんな航海、もとい後悔はしたくない。チョンガー、万歳だ。
今日もチョンガーの夜を満喫しよう。自分だけの時間を過ごせるのはいいもんだ…。
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