秀才打線


 未だに春日部共栄の初戦敗退が信じられない。本多監督は、
「このチームを勝たせられなかったことは辞職してもいいくらい」と試合後に語ったというが、それだけこのチームに自信を持っていたのだろう。

 しかし、これが一発勝負の怖さ。そして、高校野球の奥の深さである。

 春日部共栄が負けた市川越は、他5校くらいと十把一絡げに書かれていたものの、
「台風の目になる可能性がある」とあったし、、楽な相手ではなかったようである。

 でも、上宮太子が不覚を取った鳳高校はまったくの初耳だ。それだけに、今朝の朝日新聞で鳳2−1上宮太子を見た時は目が点になった。春季大阪大会で優勝した上宮太子は大阪桐蔭の強敵の1つと思っていたのだが…。

 今日の報知新聞の記事で面白かったのは、開成のことを
「秀才打線」と書いていたことである。「秀才打線」など何の迫力もないが、言い得て妙であった。

 それに触発されて、2006年度の開成中学の入試問題をネットで見てみた。
そして、吐いた。

 
なんじゃ、あの社会の問題量の多さは。小論述問題2題と描図問題4問を含んで、40分で70問たぁ。まさに人間の処理能力をはるかに超える量だ。

 しかも、難問の金太郎アメ。武家諸法度や慶安のお触れ書きの資料穴埋め問題なんて、大学入試レベルじゃないか。
小学生がアウシュビッツや731部隊を知っているかよ。

 
そして、究極タイガーはモーダルシフトとパークアンドライドを短答記述で書かせる問題である。まじでこの問題には腰を抜かしたわ。

 何年か前に当時の文部省から有名中学に、
「入試問題が難し過ぎるからなんとかしろ」とのお達しがあったそうだが、まったくネグレクトしているじゃないか。ゆとり教育なんざクソ食らえってか。

 で、調べてみたら、社会は70点満点で合格者の平均点は48点、受験生の平均点は45点であった。ということは、社会じゃほとんど差がつかないってことである。

 にしても、あの問題で40点以上いかないと合格点に達しないとは…。まさに、
「秀才打線」である。

 ちなみに、算数90点満点で合格者の平均点は71点、受験生の平均点は56点だった。つまり、算数で勝負がつくというわけか。

 
試しに算数に挑んでみたが、余裕で完封されたわい。「秀才打線」、恐るべしだ。

 話は高校野球に戻って、昨日あんなことがあったから、大阪桐蔭の試合結果を知るために朝日の高校野球速報にアクセスした時は緊張してしまった。

 
こんなんでわしの心臓が決勝戦まで持つのだろうか? ニトロが必要かもしれんな。 



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