今ありてが一番好きだ
予定通り、日刊スポーツとスポニチを買った。2紙も手にしたのは、代表校の戦力分析表が載っているからであることは書くまでない。
両紙ともAランクにしていたのは、北から駒大苫小牧、仙台育英、帝京、常葉菊川、大垣日大、報徳学園、高知の7校であった。
もちろん、これにアヤをつける。
駒大苫小牧がAランクとはとても思えない。3年連続決勝に進出したチームには傑出した選手が何人もいたが、どうみても今年のチームは凡庸だ。名前だけでAランクに挙げるとのいうのは、スポーツ新聞として失格である。
あと、仙台育英がAランクというのもおかしい。エースの佐藤は超高校級だが、今年の仙台育英は打線が弱過ぎる。
他の5校に異論はないが、日刊スポーツが文星芸大付、智弁学園、岡山理大付、尽誠学園をCランクにしていたのには大喝だ。記者はちゃんと取材しているのか? この4校がかわい子ちゃんなわけがないだろが。
ところで、金光大阪には両紙ともBランクをつけていた。金光大阪が大阪桐蔭、浦和学院が春日部共栄だったらともにAランクだったと、相変わらず死んだ子の歳を数えているわしである。
当然のことながら、両紙とも阿久悠氏の死去を大きく報じていた。氏はまさに昭和最大の作詞家である。
「この曲も氏の作曲だったのか」というのが幾つもある。スポニチに「阿久悠さんの主な音楽作品」が載っていたが、ピンポンパン体操、せんせい、わたしの青い鳥、みずいろの手紙、恋のダイヤル6700も氏の曲だったとは知らなかった。←そんなんで、エラソーに「氏はまさに昭和最大の作詞家である」などと言うな。
しかし、どうにも納得できんのは、スポニチに掲載されていた「阿久悠さんの主な音楽作品」に、今ありて、君よ八月に熱くなれ、ふり向くな君は美しい、デビルマン、真っ赤なスカーフが書かれていなかったことである。どれも珠玉の詩ではないか。
デビルマンの2番の「初めて知った人の愛、その優しさに目覚めた男」に感動しない者はいない。また、真っ赤なスカーフの2番に心を震わさない奴は人間ではない。八代亜紀が「内面は優しい人でした」という談話を出したが、そうでなければこうした詩は作れないって。
阿久悠氏は大の高校野球ファンとして知られ、箕島−星稜戦にいたく感動した同氏は、「最高試合」という詩をスポニチに寄稿したエピソードで知られる。
もちろん、毎年甲子園に観戦に来ていた。そして、毎年スポニチに詩を掲載していた。
だから、全身全霊を込めて「今ありて」を作ったのだろう。また、「君よ八月に熱くなれ」も素晴らしいの一語に尽きる。
日刊スポーツのサイトで「あなたの好きな阿久悠さんの曲を記入してください」という企画をやっているが、わしは文句なしに「今ありて」を書く。
おそらく、阿久悠氏を特集したDVDやCDが発売されるだろう。これらに今ありて、デビルマン、真っ赤なスカーフを入れなかったら許さん。
さて、わしもそろそろ甲子園モードに入ってきた。間もなく恋する男へ変身するので、よろしく。
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