‘かわい子ちゃん’

 
 NHKの朝のニュースで西武新宿線が死んでいるのを知った。出前が頭を過ぎったが、朝早く起きた日に出前はハガい。

 バス→中央線で行くことを決意した。
この辺の決断力の速さは、諸葛孔明も顔負けである。

 しかし、あらかじめニュースで事情を押さえていたのが仇となった。駅で途絶を知れば、駅員から振り替え券をもらえてタダでバスに乗れたのに、家の近くからバスを使ったので振り替え券なしだったのである。

 
まあいい。大晦日の石井−吉田で取り返すからよ。

 中野駅から中央特快を利用した。運転席から前方を見たかったので1番前のドアから乗ろうと思ったが、1両目は女性専用車であった。

 乗る前に気がついて良かったわ。でなければ、新宿まで地獄の5分間になるところであった。

 日本時間の今夜、W杯の組み合わせが決まる。わしは、日本よりオランダの組み合わせが気になる。

 オランダとすれば、シード国になったことで助かった。オランダといえども、ブラジル、スペイン、イングランド、イタリアといきなり顔を合わせるのは厳しい。

 出場国が32か国になってから、第2ポット以下は地域別に分けられるようになった。それが妥当と思われる。

 86年のメキシコ大会などでは、実力によってグループ分けしてから抽選が行われた。

 つまり、第1ポットはブラジル、イタリア、西ドイツなどの強豪国、第2ポットはスペイン、ソ連などの準強豪国、第3ポットはブルガリア、パラグアイなどのダークホース、第4ポットは韓国、イラクなどのかわい子ちゃん国となった。

 ところが、初出場ということで、デンマークが第4ポットに組み込まれた。エルケーア、レアビー、M・オルセンなど有名な選手が揃っていて、
「大会で最もスリリングな存在」と言われていたのにも拘らずにである。

 これにはデンマーク国民が、
「不当な扱い」と激怒した。もっとハガかったのは、デンマークと同じ組になった西ドイツ、ウルグアイ、スコットランドである。

 特にスコットランドが嘆いた。
「なんのことはない。韓国、イラクといった‘かわい子ちゃん’とは一緒のグループになれなかったのである」というスコットランド人記者の記事には爆笑した。

 
そう、わしが頻繁に使う‘かわい子ちゃん’は、これが語源なのである。

 もし現在も実力によるグループ分けだったら、当然、日本は第4ポットだ。
日本はかわい子ちゃん以外の何物でもない。

 今日の抽選の様子は録画して、翌日の朝に見る。不毛なお偉方の演説や南アの民族舞踊は早送りだ。

 ミラクル3刺繍完成まで、あと7日。1日でも早く手元に届いてほしいものである。



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