引き際

　
　とっつぁんが今日も出前を取った。新年になってから４回目の出前である。

　なんやかんやで、今年になってから、とっつぁんと１回も会っていない。今日はもう13日だってのに、そんなことがあり得るのか？　もっとも、とっつぁんに会いたくなどないがな。

　今年もとっつぁんは、何度も牽強付会をするのだろう。ＡをＢと強弁するのは、とっつぁんの十八番なのだ。

　わしやとっつぁんと対照的なのが号泣組翁である。12月31日に出勤したことで特別休暇を得たが、それを使う気配すらない。そんなんだったら、わしにくれよ。

　翁は、今年も鶴岡八幡宮に結婚祈願の初詣に行ったのだろうか？　聞いてもトンチンカンな答えが返ってくるので、今年は無駄なことをしないでおこう。

　千代大海がついに引退か。結局、今場所は１勝もできなかったわけである。今の千代大海では、十両の力士にも勝てないのではないか？　

　誰が６日目に千代大海と対戦する予定だったか知らないが、誰も６日目に千代大海と取りたくなかったであろう。自分が引導を渡すというのは嫌なものである。

　クソ野郎の弟子ということもあり、千代大海はあまり好きでなかった。が、今場所は見てられなかった。

　人間、引き際を誤ると怖い。麻雀でも、「こいつには勝てない」と思ったら、すぐに席を立つべきである。

　千代大海といえば、昔、「九州でケンカが１番強い」と言われていたそうである。ということは、高知・土馬高校の火野のような存在だったのか？　いずれにせよ、そういう風評が立つのは素晴らしい。

　今日は快便だったし、気持ち良く眠れそうだ。11時には彼岸に旅立ちたい。