有機野菜

 
 岡田が開き直っただと? だから、そういう奴が監督ということが問題なんだよ。セルジオ越後が言うように、今からでも監督を代えるべきだ。

 
究極の開き直りは、故安藤プロの亜空間殺法である。亜空間殺法とは、和了りに向かわない鳴きで流れを変える打法をいう。岡田にそんなテクニックはない。

 今日は昼からの出勤であった。その途上、有機野菜の惣菜店を見つけた。

 有機野菜のみそ汁なら飲めそうなので入ってみた。が、とんでもなく高かった。

 赤だしのみそ汁が199円だと? 有機野菜の具が入ったカレーが499円だって? 

 有機野菜が体にいいのは知っている。だが、いくらなんでも高過ぎだ。

 カレーの具はナス、ホウレンソウ、カブなど、わしが好きでないものばかりである。
それで野菜を残したら、何が何やらわからない。

 その店は、出入り口が1つしかなかった。しかも、
「いらっしゃいませ」と大きな声をかけられた。それで買わないわけにはいかない。

 小松菜のみそ汁がわしの口に合うかどうか、微妙である。小松菜など食べたことがないし。

 だいたい、野菜がダメなわしにとって、有機野菜もクソもない。
誰がどこで栽培した野菜であろうと、食えないものは食えない。

 こうしてみると、わしにとってグリーンツーリズムが鬼門であることがわかる。グリーンツーリズムは、都市生活者が農村で滞在型の余暇を過ごす旅行形態のことである。
農村の食事で野菜攻めにされると思うとゾッとするわ。

 明日も出勤だ。明日も野菜を口にしないのは確実である…。



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