頼む、神様…
現在、午後3時。なのに、家で日記を書いている。出前ではない。アクシデントが起こったのである。
始業時間になって仕事を始めようと思ったら、胸のポケットにある携帯が震えた。伊東旅行の同行者からであった。
こんな時間に何かあったのか? そしたら…。
飼い犬が未明に人間用の睡眠薬を何錠も飲んでしまって意識を失い、犬用の救急車で川崎の病院に担ぎ込まれ、重篤な状況だという。病院から帰ってちょっと経つが、また病院に行く。一緒に来てほしいと言われた。
伊東旅行の同行者は、飼い犬を目に入れても痛くないほど可愛がっている。わしも可愛がっている。昨日、一緒に散歩したばかりだ。
そんなもん、仕事どころではない。幸い、今、少し仕事が落ち着いてきた。上司に事情を話して、伊東旅行の同行者の家に向かった。こういう時、上司がいい人だと助かる。
川崎の病院に着いて、担当医から状況を聞かされた。まだ意識が混濁しており、予断を許さない状況だという。3kgに満たないのに、人間用の睡眠薬を何錠も飲んでしまっては…。
その後、ワンちゃんと会った。意識はまだない。そして、舌を出していた。でも、名前を呼んだら、ションベンをし、泣き声をあげた。そして目が開きそうになった。
それを見て、ついに堪えられなくなった。飼い主ともども号泣してしまった。
くれぐれもよろしく頼みますと言って帰ったが、状況は厳しい。もしものことがあったら飼い主がどうなってしまうかと思うと…。
わしも悲しみの淵に沈んでいる。瞼にそのワンちゃんの姿が焼き付いている。ぬくもりも生々しい。今はそのワンちゃんの生命力に賭けるしかない。
まだ1歳4か月。頼む、神様、助けてほしい…。
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