各国の有名人

 
 雨がまだ降っていなかった昼過ぎ、オリジン弁当に、ドレムラー、突進。出前は高いのでな。

 何弁当を買ったのかだと? それについては、ここでは申し上げない。

 郵便受けを見たら、アマゾンで申し込んでいた「世界が見える国旗の本」があった。アマゾンの郵送先は現住所にしてある。

 しかし、わしもいかんな。そんな本を申し込んでいるようでは。それでも、「日本の棚田」を読んでいる号泣組よりはましと思うが。

 「世界が見える国旗の本」の欄外に、各国の有名人が2人書かれていた。本文よりも、そっちの方が興味深かった。

 以下は、各国別に本書の選定にアヤをつけていきたい。

 
・インド 

 マハトマ・ガンジーは当然として、イーデス・ハンソン(俳優)って、誰だ? 故人でもいいのなら、ネルーかタゴールだろう。

 タイガー・ジェット・シンは、カナダ在住なので選外となったのか? タイガー・ジェット・シンなら誰でも知っているインド人だぞ。

 

 ・インドネシア
 

 デヴィ・スカルノに吐いた。デヴィ・スカルノとは、あのデヴィ夫人である。インドネシアなら独立の父・スカルノその人にすべきだ。

 
 
・韓国 

 キム・ヨナに文句はない。もう1人がチャン・グンソクになっていたのは意外であった。ペじゃないのか? もちろん、チェ・ホンマンは選ばれていない。

 

 ・カンボジア
 

 有名人が猫ひろしだけとは悲しい。極悪人だが、ポル・ポトを載せるべきではないか? 

 

 ・北朝鮮
 

 金親子の名前がないのはどういうわけだ? 北朝鮮当局が怒るぞ。ちなみに、キム・ジョンスン(サッカー)とケー・スンヒ(柔道)が載っていた。

 

 ・タイ
 

 ボクシングのウイラポンが余裕で記載されていた。「紅の当選者」のガルーダが実在の人物なら、文句なしにガルーダが1人目として書かれているはずである。

 

 ・中国
 

 毛沢東の名前がないのに驚いた。選んだ奴は、中国の歴史をわかっていないのか? リョウ・ショウ(ハードル)、ヨウ・メイ(バスケット)、チャン・ツィーイー(女優)が中国を代表する3人とは思えん。

 もし中華人民共和国誕生以前の人物でも対象になるなら、秦の始皇帝、劉邦、玄宗、永楽帝らも候補である。

 
 
・日本 

 ダルビッシュ有、黒澤明、澤穂希ねぇ。確かに、世界的に誇れる人物だが…。

 そういう観点からしたら、少なくとも1人は野口英世か村上春樹じゃねぇのか。いや、大先輩・王貞治を選べ。

 
 ・フィリピン
 

 パッキャオはノー文句として、もう1人がルビー・モレノたぁ。同じ世界的ボクサーのドネアでいいじゃねぇか。

 
 ・ベトナム
 

 サッカーのレ・コン・ビーって、誰だ? そんな無名な奴の名前があって、ホーチミンの名前がないって、意味がわからん。ホーチミンは都市名にもなっているベトナムの建国者じゃないか。

 

 ・モンゴル
 

 当然のように、朝青龍、白鵬が選ばれていた。モンゴルが社会主義国のままだったら横綱の大空位時代が続いたことだろう。

 

 ・イギリス
 

 シェークスピア、ジョン・レノンあるいはエリザベス1世で間違いないと思っていた。それが、ダニエル・ラドクリフとキャサリン・ゼタ・ジョーンズたぁ。

 キャサリンなんとかって女優がシェークスピアやジョン・レノンより有名って、どういう判断基準なんだ? 選考者は頭がイカれているとしか思えん。

 
 ・イタリア
 

 ジロラーモとソフィア・ローレンであった。ジロラーモは日本では有名だが、そういう面から言えば、ザッケロー二ではないか? 

 ムッソリーニは、ヒトラー、スターリンと同様、触れてはいけない人物になっているくせぇ。

 それより、サッカー選手の名前がないぞ。イタリアのサッカー選手を1人選ぶとすれば誰か? わしは鉄壁のGK・ゾフを推したい。

 
 
・エストニア 

 ここは把瑠都で決まり。把瑠都の名前がなかったら相撲君が暴れるだろう。

 
 
・オーストリア 

 シューベルトとマーラー? なにゆえ、モーツァルトが漏れているんだ? どう考えたってオーストリア随一の作曲家はモーツァルトだって。

 

 ・オランダ
 

 クライフ大先生の名前がないのに目が点になった。オランダ人が激怒するぞ。

 それにしたって、スパイのマハ・タリが選ばれたのが意味不明だ。そういうヤバい奴は選ばないんじゃないのか? 

 なお、もう1人はピーター・アーツであった。同じ格闘家なら、ヘーシンクの方が日本で有名だろうて。

 

 ・クロアチア
 


 ミルコとイワニセビッチが選ばれていた。スーケルやボバンはナウくないか。

 

 ・スイス
 

 テニスのフェデラーはいいとして、赤十字の創設者のアンリ・デュナンが選ばれてないとは意外だ。アンディ・フグも忘れるな。

 
 ・スペイン
 

 今をときめく「無敵艦隊」から誰も選ばれてないって、あり得んだろ。ペロネ・クルスなんて聞いたこともない女優なら、イニエスタだ。

 

 ・セルビア
 

 日本で有名という点からしても、ストイコビッチの名前があって当然。が、ねぇ。バレーボールのラシッチなら、断然、ストイコビッチだ。

 

 ・ドイツ
 

 世界的有名人が多くて選びようがない。ベートベン、ゲーテ、カント、ビスマルク、ヒトラー、ベッケンバウワー…。

 それが、パッヘルベルとナターシャ・キンキー(女優)って、選者は脳みそが腐っているのか? 

 パッヘルベルのカノンは名曲中の名曲だが、作曲家としての知名度はベートベンとは比較にならないじゃねぇか。どういう基準で選考しているのか、出版社に電話したい気分だ。

 もちろん、ナターシャ・キンキーなど、聞いたこともねぇ。

 
 ・ハンガリー
 

 そうだろう、そうだろう。伝説のサッカー選手・プスカシュの名前がどこにもなかった。もういい。サッカーに関しては諦めた。

 それより、ハンガリー国民の心に刻まれているナジ・イムレの名前もないというのは、ハンガリーを知らない奴が選んでいるとしか思えない。

 
 ・フランス
 


 ジダンとココ・シャネルか。これには、そう文句はない。プラティニはちょっと古いし、ファッションの国としてココ・シャネルを選んだのもわかる。

 ただ、画家も腐るほど有名人がいる。その中で敢えて1人選ぶとすればミレーか? 

 中には、ドゴールやファーブルを推す奴もいるだろう。まあでも、ここは、その2人でいいんじゃないか。

 
 
・ポーランド 

 ショパンとキュリー夫人に異論はない。ポーランドでは、コシューシコ、ショパン、ワレサが三大英雄と言われる。他にコペルニクスやザメンホフもいる。

 

 ・ポルトガル
 


 お〜い、クリスティアーノ・ロナウドはどこに行った? ミゲル・ゲレイロなんて歌手やアマリア・ロドリゲスというファド歌手を、日本人の誰が知っているよ? 頭がクラクラしてきた。

 
 
・マケドニア 

 マザー・テレサがマケドニア出身であることを忘れてはならない。旧ユーゴでは、スーケル以上の点取り屋と言われたパンチェフの名前を、残念ながら見ることはできなかった。

 

 ・ルーマニア
 

 コマネチが最も有名である。しかし、新体操の選手となっていたぞ。段違い平行棒は体操競技だ。

 チャウセスクは載っていなかった。チャウセスクはイメージが悪いからな。

 

 ・ロシア
 

 チャイコフスキーとシャラポアか。稀代の悪人・スターリンはともかく、レーニンを選んでほしかった。ソ連共産党の人物は用なしということか。

 
 アフリカとオセアニアの国は省略だ。それらまで書いていたら、わしのスタミナが持たん。

 ただ、NZでラグビーの選手の名前がなかったことにはアヤをつける。日本代表監督にもなったカーワンがいるではないか。

 
 
・アメリカ 

 これほど有名人が多い国もないだろう。大統領だけでも、ワシントン、ジェファーソン、リンカーン、F・ルーズベスト、ケネディ、オバマと、多士済々だ。

 スポーツ選手も、モハメド・アリ、マイケル・ジョーダン、ベーブ・ルース、タイガー・ウッズ、カール・ルイス、ジョー・モンタナと、綺羅星の如くいる。

 俳優・女優部門では、なんといってもマリリン・モンローだろう。映画監督では、スピルバークがいの一番に思いつく。

 その他、発明家のエジソン、作家のヘミングウェイ、「I have a dream」のキング牧師、石油王・ロックフェラー、世界一の大金持ちビル・ゲイツなどもいる。

 興味はないが、エルビス・プレスリー、マイケル・ジャクソンといった超有名人も輩出している。

 さすがに、「世界が見える国旗の本」も、アメリカからは4人を選んでいた。だが、その顔ぶれがぁ。

 ブラッド・ピット、ジョニー・デップ、メリル・ストリープ(知らん)、レディー・ガガとは、もう言葉にできん。

 わしが4人選ぶなら、ワシントン、リンカーン、モハメド・アリ、、ビル・ゲイツである。

 

 ・カナダ
 

 NHLのスーパースターであったグレツキーが選ばれていなかった。グレツキーはカナダの英雄中の英雄。選者は勉強不足だ。

 
 
・キューバ 

 デストラーデという懐かしい名前があった。が、カストロの名前が見つからなかった。

 キューバ革命の指導者で、今も存命のカストロはキューバの象徴。そのカストロが選外って、本当にわけがわからん。

 
 
・ジャマイカ 

 誰でもウサイン・ボルトを知っている。なのに、看護士のメアリー・シーコールというナゾの人物が挙げられていて、ボルトの名前がなかった。これ以上、わしの頭を狂わせないでくれ。

 

 ・ドミニカ
 

 言わずと知れた野球王国。選ばれた2人は、サミー・ソーサとペドロ・マルチネスであった。久々に納得がいった人選であった。

 

 ・パナマ
 

 ヤンキースのクローザーのマリアノ・リベラの出身国である。当然、名前があった。

 しかし、‘石の拳’ロベルト・デュランは名前がねぇぞ。かわい子ちゃん国のパナマにとって、デュランは欠かせない人物じゃねぇか。選者はデュランを知らないとしか思えない。

 

 ・メキシコ
 

 ミル・マスカラスとカルロス・サラテで鉄板と思ったら、レイ・ミステリオ(プロレス)と政井マヤで吐いた。政井マヤなど、どうでもいい。

 
 
・アルゼンチン
 

 マラドーナの前にマラドーナなし、マラドーナの後にマラドーナなし。メッシも、マラドーナの域には及ばない。アルゼンチンの絶対的英雄の選出は当たり前。

 もう1人はエバ・ペロンか。それを知ったら、アルゼンチン人は複雑な思いだろう。

 アルゼンチン出身ということなら、チェ・ゲバラの方がインパクトがある。アーケードゲームの「ゲバラ」は、けだし名作であった。

 
 ・ブラジル
 

 ペレの名前がねぇたぁ。今回の人選で最も狂った。ペレは、サッカー界どころか、スポーツ全体でも1位か2位に入る超スーパースターだぞ。

 それでいて、ロベルト・カルロスを選出とは二の句が継げなかった。ロベ・カルも名選手であったが、ババ、ガリンシャ、ジーコ、ロナウドらの方が評価は上。選考した奴は、ロベ・カルに特別な思い入れでもあるのか? 

 

 ・ベネズエラ
 


 カーロス・リベラの名前がなかった。とはいえ、梶原一騎先生のおかげで、小学校の時にベネズエラという国を知って、首都の名前も覚えた。本当に、梶原一騎先生にはいろんなことを教わったよ。


 以上、最も納得できなかったのは、ブラジルの欄にペレが載っていなかったことである。次いで、ジャマイカのボルト、そして、ドイツの顔ぶれと続く。

 今日は反則日記史上でも屈指の量を書いた。よって、もう限界だ。

 明日、まだ生きているようなら日記を読まれたい。



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