力道山を刺した男

 
 朝、7時過ぎにNHKのニュースをつけたら、慌ただしい様子であった。ちょっとして、淡路島を震源とした大きな地震が起こったことを知った。

 ただ、今回は1995年の阪神・淡路大震災の時のM7.3と違ってM6.0だったから、それほど被害が出ていないとのことであった。

 マグニチュードは値が0.1違うとエネルギーが2倍違い、同じく1大きいとエネルギーは30倍も大きくなる。だから、今日の地震の規模が、阪神・淡路大震災を引き起こした地震の規模とは比較にならないことがわかる。

 いかん。マグニチュードと書いていて、スペクトルマンに登場したマグニチュードンを想起してしまった。

 確か、マグニチュードンは強かったはず。それで、ウィキペディアでマグニチュードンを調べてみたら、「格闘戦ではスペクトルマンをノックアウト気味に追い込んだ」と書いてあった。

 やはり、わしの記憶は正しかった。ていうか、スペクトルマンって、毎回、苦戦していなかったか? そんな弱いヒーローは記憶にねぇ。

 いや、ゾフィがいたか。ゾフィはゴルゴダ星で磔に処され、ヒッポリト星人にはブロンズにされ、バードンには真っ向勝負でぶっ殺された。そして、タイラントには対マン勝負で完敗した。

 それでウルトラ兄弟の長男とは情けない。もっとも、ゾフィの場合は相手が悪かったが。

 力道山を刺した男が死んだか。わしは、梶原一騎の「プロレススーパースター伝」を読むまで、力道山は刺殺されたと思っていた。

 が、そんなに重傷ではなく、2週間程度の怪我だったそうだ。なのに、力道山が命を落としたのは、入院中に水を飲むことを厳禁されていたのに、医者の言うことを聞かず、ビールまで飲んで、腸閉塞を起こし、それが死に繋がったからだという。

 当時、力道山の付け人だった猪木は、よんどころのない事情で、力道山が刺されたバーに同行していなかった。「現場に居合わせなかったことで、後悔という名の地獄に堕ちた」と、「プロレススーパースター伝」の中で、猪木は述懐している。

 「プロレススーパースター伝」には、「足を踏んだ、踏まない」で口論になって刺されたとは書かれていなかった。それだと、力道山のイメージが崩れるからな。

 力道山を刺した男は、それで箔がつき、暴力団の大幹部になったと聞いたことがある。また、出所後に力道山と関係が深かった暴力団にボコボコにされた話を何かで読んだことがある。ともに真偽のほどは定かではないが…。

 ヤクルトが今日も負けくさった。あ゛〜、今日の試合を見ていなくて良かったわい。

 明日は意地を見せろよ。わしにテレビを蹴たくるような真似をさせたら許さん。

 今、疲労困憊だ。明日は12時前に目が覚めることはないだろう…。



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