ミニ同窓会

 
 今日のミニ同窓会には9人が参加した。わしとしては、もう少し少人数の方が良かったのだが…。

 みんな、わしが痩せていることに驚いた。小学校の頃はガッチリしていたのでな。

 小学校の時、仲の良かった奴がわしのことを 、「小学校の頃は、物凄い短気だったよな」と、当時のわしの印象について言った。

 確かに、当時はきかん坊であった。それは認める。

 そいつが、わしが足が速かったのを覚えてくれていたのは嬉しかった。そう、当時は学年で2位の俊足だったのである。

 ただ、5年生の頃に太ったことで、足が遅くなってしまった。それが今もってハガい。

 その仲の良かった奴は、バツったくせぇ。親権を嫁さんに取られ、今は母親と2人暮らしだそうだ。

 みんなの話によると、バツ1の奴がけっこう多いとか。それでも、結婚係数0のわしよりはましだろう。

 そいつに麻雀ができるか聞いてみた。やれるということだが、我々の麻雀に招待できるほどの腕はなさそうだ。

 今日、出席した誰もが、わしが全くの下戸であることが信じられぞうであった。だから、わしは何もかも子供の頃から成長していないんだよ。

 みんな、けっこうワインとか飲んでいた。それに対し、わしはウーロン茶2杯。それでいて、会計の際に割り勘だったのは納得いかん。

 料理では、サラダ攻撃にさらされなかったのが良かった。1人1人に配られたのは、オードブルとスープだけだったのである。

 その後、洋風の料理が何皿も出てきた。しかし、食欲のないわしは、あまり食べられなかった。まじで胃が金竜飛なみに縮んだようである。

 わしの左隣の席は、今日の同窓会の音頭を取った女性であった。その女性とは、小学校時代、因縁の仲だった。

 それも今や昔。わだかまりは、お互いに全くない。

 その女性は独身で、両親の介護をしている。仕事はほとんどしていないそうだから、国からの公的扶助を受けていると思われる。

 その女性は、大学時代に足に結核菌が入り、3年ほど車椅子生活だったそうだ。だから、わしの腰に入った菌が結核菌だったら、1月の入院で済まなかったと言われた。

 また、その女性は、6年前に乳癌の手術を受けたそうだ。乳癌は10年経っても再発することがあるだけに怖い。いやはや、大変な人生だ。

 その女性に、あの日のことを話したら、盛んに同情してくれた。あの日のことを口にできるだけ、少しは気持ちが前向きになったのかもしれん。

 当然、二次会に誘われた。が、固辞した。二次会に行くほど、心理的な余裕はねぇ。

 次回のミニ同窓会は、もっと少人数でやりたい。その方が1人1人の話をじっくり聞ける。

 明日、あさってと引きこもりデーだ。それはそれで構わんと思っている…。



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