疑惑の怪人

 
 昨晩は、午後10時に力尽きてしまった。前の日の麻雀疲れがまだ残っていたからであろう。

 フリー雀荘で打つと疲れる。もっとも、アホ後輩のように緊張することはないがな。って、奴がフリー雀荘に行くのは100年早いわ。

 昨晩、11時からMXクソテレビで放映されたタイガーマスクは、しっかり録画できていた。そして、帰宅してから、じっくりと「疑惑の怪人」を見た。

 その粗筋を、またも「平成虎の穴」から、以下に引用させてもらった。

 
「デビル・スパイダーを使ってのタイガー抹殺に失敗したボスは、いよいよ自分が出るしかないと覚悟を決める。

 だが、『タイガーには技術以外の何かがある』と認めるボスは、その何かを見極めるまでは敵の研究を続ける必要があるという。

 そのため、当分はミラクル3として外人レスラー相手の試合を続けることをミスターXに言い渡した。  

 ミラクル3参戦の報を聞いたタイガーやケンは、ミラクル3が対戦相手に外人レスラーを指名したことが、どうしても理解できない。

 だが、ミラクル3がどんなレスラーなのか興味があるのも事実。また、虎の穴の出方を探るためにも、今回の参戦は黙って様子を見ることに決めた。  

 ミラクル3と対戦するのは、対戦相手が恐れをなして逃げるほどタフなレスラー、ビル・バッファローだ。無名のミラクル3ではとても相手にならないだろうという観客たちの予感が、ひしひしと伝わってくる。

 ところが、試合が始まってみるや、ミラクル3はあくまで冷静。凄まじい怪力を誇示し、逆にバッファローを子供扱いだ。

 テクニックもまた超一流。手加減さえ見せる余裕で、一方的にバッファローをKOしてしまった。

 試合後もバッファローを罵倒するミラクル3に我慢ならず、バッファローのセコンドに付いていた師匠のキラー・カール・ポップスが挑戦状を叩き付けた。

 それに全く動じる様子を見せぬミラクル3に、タイガーは凄まじいまでの底力を感じ取っていた。

 『野獣の勘が俺にささやく……ミラクル3こそ生涯最大の敵だと!』 」


 「タイガーには技術以外の何かがある」…。

 子供の頃はむろん、高校生の時に再放送を見た時にも、このことを全く理解できなかった。

 タイガーには守るべきものがあるから、実力以上の力を発揮し、虎の穴のボスさえも畏怖させたわけだ。その守るべきものとは、むろん、ちびっ子ハウスの面々とルリ子さんだ。

 タイガーマスクが伊達直人とルリ子さんとの恋愛物語であることに気がつくのも、社会人になってからの再放送においてであるとは、全く不明であった。

 ミラクル3、すわなち、虎の穴のボスは、後に、「タイガーを確実に抹殺するには、力、技、反則の3つが全て揃ってねばならない」と言う。

 が、わしは、ミラクル3の力と技をもってすれば、その2つだけで十分にタイガーを葬ることができたと思う。なまじ反則などを繰り出すから、最後にタイガーに反則返しを食らって、自らの陥穽に嵌ることになってしまったのは周知であろう。

 しかし、わしのHPは、反則がなければ、どうにもならん。ていうか、ほとんど反則がメインのHPになっている。

 「疑惑の怪人」の粗筋を読めば、ミラクル3ことボスとミスターXの主従関係がわかる。わしと競馬がヘタクソな奴の関係も同じであることを、ここにはっきり記しておく。

 明日も出勤か。わしには守るべきものがない。だから、より明日の出勤がハガい…。


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