ここは降りだな

　
　今日は、上りの西武線の車掌がうるさかった。

　中井駅を前に、「ポイントの通過により電車が揺れますので、お立ちの方はつり革などに、おつまり下さい」はいいとして、「ただいま下落合を通過中です。間もなく高田馬場です」はいらん。

　それより、高田馬場に着いた時に、「皆様のご協力で、定刻通りに到着しました」と言ったのに驚いた。わしがやっていたのは密着プレーで、何も協力しとらん。

　号泣組翁が車掌だったら？　無愛想の権化のような輩だから、何の放送もしないだろう。

　昼休み、東村山税務署に住宅耐震改修特別控除額について電話した。そうだろう、そうだろう、たらい回しにされた。

　やっと専門の奴につながったら、「うちでは特に住宅耐震証明書の書式がないので、中野区の書式で大丈夫です」と言われた。クソ〜、この前、中野税務署に行った時にもらっておけば良かったわい。

　で、耐震工事を請け負わせたオヤジの携帯に掛けたら、「う〜ん。下手に申告すると、実家の固定遺産税が上がりますよ。私は、申告しない方がいいと思います」と忠告された。

　なるほど。耐震工事をしたことで資産価値が上がるわけか。しかも、住宅耐震証明書を書いてもらうのに、32400円も掛かりくさる。ここでも消費税にブチ切れた。

　それより問題は、「2011年６月以降に契約した物件が対象」との文書を、昨日、東村山税務署の奴に見せられたことである。

　実家に耐震工事を施したのは2011年５月。ということは、１か月違いでアウトになる公算が高い。アウトになった場合、32400円が無駄になる。

　ここは降りだな。麻雀でも、降りを知らない奴は負け組。わしは負け組にはならん。

　さらに、かの大山倍達先生も、「引き時は引くべき」と言っておられた。それは、倍達先生が太極拳の達人と対決した時に悟った教訓である。

　言っとくが、太極拳は体操じゃないぜ。元々は必殺の武術なのだ。

　それにしても、昨日、税務署に親満を打ち込んだのが納得いかん。さらに、地方税も控えている。税務署に火炎瓶を投げ込みたい心境だ。

　いかん。憤怒の気持ちが収まらん。今日は、早めに睡眠薬を飲もう…。