大会10日目
あんだぁ、今日の第1試合は。
優勝候補同士の試合で、2回を終わって10―0なんて試合は記憶にない。それも、ここ数年、甲子園の盟主だった大阪桐蔭が10点のビハインドとは…。
1回表の4点なら南海権左のチリツモ作戦もありかと思ったが、2回の6点の追加点で、チリツモ作戦もクソもなくなった。もっとも、平沼相手では、チリツモ作戦も通用しないが…。
6番バッターに食らった2打席連続の満塁ホームランが全てであった。大阪桐蔭からすれば、2局連続で役満を打ち込んだようなもの。選手が動揺するのは当然である。
それもあって、打線が平沼に翻弄された。まさにグーの音も出ない完敗であった。
にしても、何で、ムーミンは、1、2回のピンチの場面でタイムを取らなかったのか? タイムを変に自重したのが裏目に出てしまった。
田中のショックは大きいだろう。今日の後遺症が早く癒えることを願いたい。
ところで、田中は調子が悪かったのか? わしには、そうは見えなかった。
初回に満塁ホームランを打たれた場面であるが、ツーストライク・ワンボールから、キャッチャーが内角高めに釣り球を要求して見送られ、2−2になったのが良くなかった。
スリーボールにしたくないことで、次のボールが甘くなってしまったからである。その球をホームランされた。
敦賀気比は、福井県勢としては、78年の福井商以来の決勝進出か。当時の福井商は、岩堀、江守、坪田、鰐淵らを擁した強打のチームであった。
準々決勝で南陽工の津田、準決勝で前の試合でPLを完封した箕島の石井を攻略したので、決勝戦の浜松商戦は、「福井商が有利」の声が多かった。それが、樽井にサクっと完封されてしまった。
明日も、東海大四の大沢に完封されたりして…。それが高校野球よ。
後出しジャンケンになるが、大阪桐蔭は、夏春連覇するほどのチームではなかった。82年夏と83年春を制した池田とは比べるべくもない。
大会中にマネーロンダリングが発覚したことで、ケチがついたことは確かである。心なしか、球審の判定が大阪桐蔭に厳しかったように見えた。それは、下衆の勘ぐりかもしれないが。
あんだ、あんだ、今日の第2試合は。絶対に浦和学院が勝つと思っていたのによ。
その試合まで、今大会で最も吐いた試合は、二松学舎−松山東であった。しかし、第2試合の吐きまくり方は、それどころではなかった。
浦和学院−東海大四は、神宮大会で10―0で勝っている浦和学院の選手に方に、プレッシャーが遥かにあったようである。勝って当然と思われていたからな。
試合展開における説明の仕様のないハマり方に、浦和学院ナインが焦った。見ているわしですら焦ったのだから、選手の焦りは如何ばかりだったか。
なんといっても、2回に1点止まりだったのが悔やまれる。「たられば」が好きなわしに言わせろ、「2回に2点以上取っていれば、浦和学院が勝っていた」と。
東海大四には悪いが、敦賀気比−浦和学院のAランク同士の決勝戦が見たかった。明日のプー太郎初日の楽しみが大きく減殺されたのは確かである。
準決勝で吐き倒れた後、職場に顔を出し、皆と別れを惜しんだ。
残留する大酒の飲みのおっさんに、「また、すぐ来るから」と言ったら、いきなり、わしに抱きついてきた。
「俺は寂しくて堪らないよ。30年近く一緒に仕事をしてきた仲間が何人も去っていくんだから」か。
で、大酒飲みのおっさんを見たら涙を流していた。剛毅に見えて、涙もろいんだな。
それは、わしも同じよ。さらば、大納言、じじぃ、3年寝太郎…。下手したら、奴らとは今日が今生の別れになるかもしれん。
帰りは、号泣組翁と最後の晩餐をした。2人して食ったのは、牛タン定食である。
誰か、その光景を絵に描いてくれ。1枚も売れないだろうがな。
帰ってきたのが遅かったので、サッカーは明日の楽しみとして取っておきたい。
アジア予選のライバルとなるウズベキスタンに、ボスニャクが手のうちを全部見せたとは思えないが。
今日でウルトラマンのカラータイマーが鳴り終わった。ゾフィも来ない。
しかし、わしは死んではいない。外部スタッフとして生き残るからよ。
さっそく、今週の金曜にでも登場するか。が、交通費が掛かるのがハガい。
とはいえ、身分上、プー太郎であることには変わりはない。明日のプー太郎としてのデビュー戦が楽しみだ。
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