あかぎれ

 プー太郎生活310日目。

 ここ数日、手を洗うと左の中指と薬指が痛んだ。今日、よく見たら、あかぎれであった。

 あかぎれになったのは初めてである。その原因は、過度の手洗いと思われる。

 なぜ、そんなに手洗いをしているとかというと、小太郎のションベン・クソを処理した後に、入念に手洗いをしているからである。

 手洗いと言えば、誰もが思い起こすのが金竜飛の手洗いである。

 剣持を打たせずに打つという金竜飛戦法でKOした日の深夜、金竜飛はアジア拳闘クラブのシャワー室で延々と手を洗っていた。

 それを見とがめたアジア拳の大高会長が金のマネジャーの玄大佐に、
「い、いったい、こりゃあ、どういうつもりなのかね、玄曹達さん」と聞いた。

 玄大佐は、
「試合の後は、いつもそうなのです…。血を洗っているのですよ…」と答えた。

 大高会長は、
「血…? ち、ち、血なんぞ、どこにも付いてないじゃないか」と、玄大佐に問うた。

 それに対して、玄大佐は、
「彼には付いているように見えるのです。いくら洗っても取れない血が…、両手にべっとりと…」と説明した。

 わしは、数ある金竜飛のエピソードで、このシーンが最も好きである。まさに梶原ワールド、全開である。

 話はあかぎれに戻って、このままだと痛くてしょうがないので、ドラッグストアであかぎれ用のクリームを買った。

 そして、左の中指と薬指に、それこそ、
「べっとりと…」と塗った。

 その効果の程はどうか? 明日にでもわかろう。

 今日も、小太郎と30分近く散歩した。途中、柴犬を連れた若造と会った。

 「こいつ、絶対に挨拶しないな」と思ったら、案の定だった。そういうのは、だいたいわかるようになった。

 しかし、そいつが連れていた柴犬まで、小太郎をシカトすることはねぇだろ。柴犬が他の犬と挨拶できないというのは本当くせぇ。

 明日は、メゾネットの万年床を大掃除する。ヨドバシカメラで買ったレイコップでダニ退治だ。

 というわけで、明日、やるがことができた。それも、また楽しからずや…。

次の日へ 前の日へ
日記トップへ HPトップへ
あかぎれ