問題は2回戦だ

 プー太郎生活489日目。

 抽選結果の前に1人記者座談会を…。後出しジャンケンになったことを反省しないとならん。

 −久々に強豪集結の大会になったね。優勝に最短距離はどこか? 

 A:履正社ではないか。投打のバランスが素晴らしい。

 C:全国bP左腕の寺島は安定感抜群で、大阪予選も1失点で凌いだ。

 D:控えに山口という好左腕もいるし、投手力は間違いなく大会随一だよ。

 B:秋は未完成だった打線も、ひと冬超えた春から見違えるように得点力が増し、大阪予選の打率は4割を超えた。

 D:不安材料は接戦をあまり経験していないことかな。

 E:横浜も投打に迫力がある。予選で14本塁打した打線は、履正社以上の破壊力だ。

 C:横浜も、剛球右腕・藤平と技巧派左腕・石川と、2人の好投手を持っている。

 A:横浜は選手層が厚いのも強み。豊富な戦力を余さず使いたい。

 −この2校が中心と考えていいのか? 

 B:総合力で、履正社、横浜の2校が頭1つ抜けていると思う。

 −この2校に続くのは? 

 D:東邦、秀岳館、花咲徳栄。

 E:東邦の右腕・藤嶋は重い速球を投げ、ナックルカーブやカットボールなど変化球のキレもある。

 C:ただ、藤嶋中心の打線が愛知大会では、なかなか当たらなかった。特に藤嶋のバットが湿っていたのが気掛かりだ。

 A:本来は力のある打線だけに、甲子園で復調すれば相手校には脅威だろう。

 B:秀岳館は、持ち前の強打に機動力を備えてきた。選抜時より得点力が増したように思う。

 D:鍛冶舎監督の指示によるノーステップ打法を各打者が徹底し、打線にモロさがなくなったね。

 E:140km左腕が3人いるが、軸になる投手がいないのが懸念される。選抜でエース格だった有村が復活すれば大きな戦力になる。

 C:花咲徳栄の左腕・高橋昂は、選抜時より大きく成長した。予選は37イニング無失点で、四死球はわずか2。まさに難攻不落だった。

 A:これといった強打者はいないが、花咲徳栄の予選のチーム打率は4割近い。高橋が安定しているだけに、確実に点を取る野球がやれる。

 −選抜優勝校の智弁学園の名前が出てこないね。

 B:智弁学園は、選抜時がピークだったような気がする。連覇は難しいのではないか。

 D:確かに、予選では苦労した。が、逆にそれがいい糧になって、甲子園では実力を発揮するかもしれない。

 E:エース右腕の村上、4番の福元ら戦力は充実しているだけに、夏も大きく勝ち進む可能性はある。

 A:智弁学園なら、ともに好左腕を擁する常総学院、木更津総合の方を評価したい。

 C:常総学院の鈴木昭は選抜では活躍できなかったが、茨城大会では19イニングを無失点。各校とも手を焼きそうだ。

 B:木更津総合の早川も相手には厄介な投手。選抜では大阪桐蔭打線を封じた。

 E:問題は、両校とも打線が今ひとつ弱いことだね。

 −この他に活躍が期待できる高校は? 

 D:春の関東大会を制した前橋育英。決勝戦では、エース佐藤の好投で横浜に快勝している。

 A:6年連続出場の作新学院も見逃せない。強打に加えて、速球派右腕の入江の存在が大きい。

 C:打線でいえば、山梨学院、常葉菊川も、有力校に引けを取らない。両校とも地区大会では打ちまくった。

 B:両校とも投手力がやや弱いかな。

 E:投手力でいえば、好左腕・堀の広島新庄、150kmの速球を投げる高田の創志学園が見逃せない。

 −こうしてみると、今年は投手力に優れたチームが多いね。

 A:いずれにせよ、抽選の結果が注目されるね。


 というわけで、抽選の結果についてだ。

 初戦では、絶叫マシーンになる組み合わせはなかった。ただ、秀岳館−常葉菊川に、やや吐いた。

 戦力では秀岳館だろうが、秀岳館投手陣が常葉菊川打線に粉砕される可能性がある。ノーガードの打ち合いになったら秀岳館が上か?

 問題は、2回戦の組み合わせである。履正社、東邦、横浜、常総学院が同じブロックに入ったので、大絶叫マシーンと化す可能性がある。

 2回戦での大絶叫マシーンといえば、93年の常総学院−近大付を思い出す。組み合わせが決まった時は、まじで吐いたわ。

 それにしても使えないのが、朝日のバーチャル中継だ。抽選の模様を中継しねぇたぁ。

 仕方がないので、例年と同じく、サンスポのサイトで速報に接した。

 強豪の中では、横浜の対戦校がいち早く決まった。

 横浜の相手は東北か。東北の変則左腕は、横浜打線にとって嫌な相手である。

 履正社と秀岳館がくじを引く順番が遅く、イライラしたわ。その間、手にじっとり汗を掻いていた。それが高校野球ファンよ。

 以下、その他の主なカードについて感想を箇条書きで述べたい。

 ・智弁学園は、初戦でかわい子ちゃんに当たれたな 

 ・履正社打線は、高川学園の145km左腕を打てるか? 
 
 ・東邦も、初戦はかわい子ちゃんである 

 ・常総学院−近江はロースコアの試合になりそうだ 

 ・関東一は、選抜と同じく不発に終わろう 

 ・南海権左流に考えれば、和歌山代表が箕島だったら、箕島−星稜の対戦だったわけだ 

 ・チーム打率1割台の大曲工にとって、花咲徳栄の高橋は荷が重すぎる 

 ・アドゥワは、1つは勝てそうな気がする 

 ・尽誠学園−作新学院は、尽誠学園を応援する 

 ・馬淵のおっさんは、
「しめしめ」と思っているだろう 

 現在、午後5時過ぎ。これ以上、書けねぇ。


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