悲しき年賀状

 
 プー太郎生活937日目

 今日の青色申告会での予約時間は午後2時であった。約束の15分前に着いたものの、指名の女性職員が別人に対応中とかで、3階の待合室に行かされた。

 そうこともあろうと思い、昨日のゲンダイを持ってきていた。その辺の読みの深さは、竹井の相手手牌の読み並みである。

 ゲンダイを拝読していたら、待合室のテレビが高校サッカーを映し出した。むろん、高校サッカーを見た。

 
「前半の途中で呼び出されるな」と思っていたところ、後半に入っても声が掛からない。わしの後から待合室に来た奴らが次々と消えていくなか、1時間半も待たされたら、いくら気が短いわしでもイライラするぜ。

 イライラが頂点に達した時には、試合の趨勢が明らかになっていた。名将・小嶺監督といえども、絶対的エースを出場停止で欠いたら勝てんわな。

 待たされてから1時間40分ほどで、ようやくわしの名前が呼ばれた。それじゃ予約の意味がねぇ。

 まあいい。今日の指導で65万控除が確定したからよ。

 次回は2月2日の正午である。今度も今日のようだったら暴れたる。

 帰宅して郵便受けを開けたら、年賀状が数枚来ていた。そのうちの1枚に驚いた。トリマーの姉ちゃんから来ていたからである。

 といっても、ペットショップを通じての年賀状であったが。それはそれで悲しい。

 
「小太郎くんに会えなくなるのは本当に寂しいです…」 

 おいおい。またわしに
「日本沈没」の歌を歌わせんでくれ。

 悲しみに拍車を掛けたのは、宛名が
「木村小太郎くん」となっていたことである。わしも号泣組だな。

 トリマーの姉ちゃんの年賀状が遅れたのは、ペットショップに住所変更を申し出ていなかったことで、前のアパートの住所から転送されたからである。

 よって、わしの返事が大幅に遅れることになった。明日、ペットショップ宛てに出す。

 予備の年賀状がなかったので、トリマーの姉ちゃんの年賀状を見た瞬間に、郵便局に年賀状を買いに行ったことを付記しておきたい。

 7時のNHKニュースを見終わってから、メシの支度をする予定であった。が、その後の番組が
「食のヒント 給食で再発見〜全国学校給食甲子園〜」という興味を惹く番組だったので、その番組を拝聴することにした。

 ほぉー。わしらの頃に比べて給食が格段に良くなっているな。

 わしらの頃はクソまずかったなんてもんではなかった。ノーヒッターになったことは、ただの1度もない。

 その番組に出ていた女芸人が、
「給食の時間が一番楽しみでした」と言っていたが、わしら偏食野郎には、給食の時間が一番苦痛だったわ。

 さ、これから風呂に入るか。心身ともに冷え切っているので体だけでも温めたい…。


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