フラップ手術

 
 プー太郎生活1322日目。

 というわけで、歯科医院でフラップ手術なるものを受けてきた。

 家を出たのは4時過ぎ。読売が5−0とリードしていたので、後ろ髪を引かれる思いはなかった。

 フラップ手術を始めるに当たって、院長から諸注意があった。

 
「今日は風呂はシャワーだけにして下さい」って、それはハガい。歯科医院への往復で寒い思いをしたのでな。

 それにしても、コートを着ていかなかったのは不覚であった。あんなに寒いたぁ。

 花見の時にコートをなくしたことに、あらためて吐いた。

 あに? 
「今夜はアルコールを控えて下さい」だと? 

 だから、わしはアルコールは一滴も口にしないんだよ。ったく、わかっとらんな。

 熱い物も冷たい物も手術した箇所を刺激するからダメか。それも大丈夫だ。

 諸注意の後、左手人差し指に脈拍をチェックする機具をはめられた。歯科衛生士は、わしの脈拍が58なのに驚いた。

 院長の話でも、普通は60〜80だという。血圧がクソ低いから脈拍数も少ないのかもしれんな。

 そして、手術が始まった。手術の最初に表面麻酔なるものを歯茎に塗られた。

 それから注射で麻酔を打たれた。表面麻酔の効果か、痛みは全くなかった。

 院長は手術をしながら、
「歯のお掃除は凄く良く出来ています」と誉めてくれた。

 何回も歯科衛生士にダメ出しを食らったことで念入りにやるようになったんじゃい。

 院長は手慣れており、手術は順調に進んだ。が、奥歯の銀歯についている歯石の除去に難儀した。

 そこまでは手入れできんて。ともかく、やってもらって良かったわ。

 術後、歯科衛生士から、
「7時半頃に痛みが出ていないかどうかの確認電話を掛けます」と言われた。

 ほぉー。アフターフォローがしっかりしているじゃないか。

 それより驚いたのは、院長の携帯番号を渡され、
「夜中でも痛んだら電話して下さい」と言われたことである。

 だからといって往診に来てくれるわけではあるまい。ま、気休めだろう。

 おっ、本当に7時半にスマホが鳴った。歯科衛生士も残業で大変だな。

 手術は1時間半掛かる大掛かりなものだったので、高い金をふんだくられると覚悟した。

 あに? 12,750円だと? 

 手術を勧めた際、院長は数千円と言っていたのに、どういうことだ? 

 痛み止めと抗生物質が3日分出たからか? それとも、歯石の除去代が掛かったのか? 

 まあいい。これで1日のクソ麻雀のモチベーションが上がったからよ。

 競馬がヘタクソな奴から最低でも2万は奪い取る。それで奴が破産しても知らん。

 今日、奴は仕事に行く前に馬券を購入したくせぇ。どのみち、今日も悲惨な成績であったろう。

 明日、歯科医院に消毒に行く。さらに11日は抜糸で出向く。

 しかし、今日のフラップ手術で本当に奥歯が安定するのか? でないと暴れるぞ。

 さ、これから遅い夕食だ。早かろうと遅かろうと、わしの夕食に野菜類が何にもナイマンなのは書くまでもない…。

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