ガールズバー
プー太郎生活3367日目。
TBSの「NEWS 23」は録画して、翌日の朝に再生して見るようにしている。
番組が終わるまで視聴していると目に刺激が残り、寝つきが悪くなるからである。
むろん、日テレの11時からのニュース番組には用は何にもナイマンだ。
現場の取材経験がない桜井何たらにキャスターをやらせているというだけで見る気が失せるというものである。
昨日の「NEWS 23」でススキノのガールズバーの放火事件の犯人が意識不明の重体になっている41歳の男だと知った。
「まあ、そうだろう」と思っていたわ。
ガールズバーのキャストとの痴情の縺れが動機というのも的中した。
それにしたって、全く無関係の人間を巻き込むというのは論外だ。
わしはガールズバーとキャバクラには1度も行ったことがないので、両者の違いは知らん。
どちらも疑似恋愛を楽しむような場だとは聞いたことがあるが。
酒が飲めないうえ、そういうのに免疫のわしは、どちらにも絶対に近づかないことにしていた。
それが正解だったな。死に金も使わずに済んだしよ。
と思っていたら、不動産会社のおっちゃんから、「今日の3時頃に伺ってもいいですか?」というラインが来た。
実家の契約更新の書類を持って行くとのことであった。
まあいいけど、随分と急だな。
菓子などはないから、近所の自動販売機で買った麦茶だけで持て成すことにした。
3時ということで、その前に小次郎と散歩に出掛けたところ…。
近くの踏切の手前で電車が止まっていたので吐いた。
散歩コースは踏切の向こうだからである。
「これはしばらく時間が掛かるな」と思っていたら、運転手が運転席から降りてきた。
そして、踏切の前に溜まっている奴らに、「何か異常はないですよね?」と尋ねた。
皆が「ないです」と答えたら、運転手は運転席に戻り、程なく発車した。
ということは、誰かが悪戯で警報ボタンを押したな。
ったく、とんでもない奴だ。そいつをしょっ引けよ。
不動産会社のおっちゃんは、3時ちょっと前に来た。
「田無に用事があったので、急だけど足を伸ばしたいと思ったので」とのことだった。
おっちゃんは、真昼間に家に居るというわしのライフスタイルを知っているくせぇ。
おっちゃんとは30分ほど話したが、おっちゃんは小太郎が亡くなったことを悼んでくれた。
おっちゃんは何度がうちに来たことがあり、その度に小太郎がおっちゃんに纏わり付いていたのであった。
小次郎はおっちゃんの膝の上に乗った。その辺のじゃれ付き方は小太郎と少し違う。
昔、実家の管理などを東急リロケーションに任せていた。
その当時、実家が空室になったことがあったのだが、東急リロケーションの担当者にガールズバーの店長一家を審査で落としたと聞かされて吐いたことがある。
家族4人で住みたいということだったので、わしは構わないと思ったのである。
それを不動産会社のおっちゃんに言ったら、「私も落としますよ」との返答であった。
その理由は、自分達が住まないで店の女の子達の下宿にする可能性があるからだという。
なるほど、そういう訳だったのか。
わしは水商売の人間だからだと思っていたわ。
明日は弟がうちに来る。
なので、おっちゃんが帰ってからリビングとトイレを掃除した。
しかし、男の掃除には限界がある。特にわしに場合はな。
適当に済ませて、あとはウダウダして過ごした。
そういう日がずっと続いて欲しいものである。了