出ねぇ


 健康診断の日は、まず病院の受付の人にクソの入った容器を渡すことから始まる。クソは健康上の様々な情報を提供するので、クソをちゃんと提出するのとしないのとでは健康診断の効果がかなり違ってくる。

 健康診断を受ける際に出すクソは、できるだけ新鮮なものがいい。だから、前日に出したものにすべきであるが、
そういう時に限って出ねぇ。いつもは日に数回出るのによ。

 先日も弟夫妻の家にメシ食いに行った時、3時間の滞在で2回クソに行き、弟に、「おめぇ、相変わらずよくクソするな」と言われたばかりである。
 

 健康診断の日の前日になんとしてもクソを出そうと思い、高校時代に使っていた戦法の「新聞を読みながらする」という方法を採ったが、あかん。

 しゃあねぇから、本格的なクソ意が来るのを待った。だが、トイレにしゃがむと急にクソ意が退く。で、結局、クソが出ず、受付の人に、「1週間以内に持ってきますのでよろしく」と言ったが、4か月経った今も提出しとらん。

 次回から2・3日前のやつでもいいから出そうと思う。にしても、健康診断の日の朝、クソを忍ばせたカバンを持って家に出るというのはハガい。


 もしかしたら朝の電車であなたの隣りにいる人のカバンにクソが入っているかもしれないのです(ウルトラセブン「怪しい隣人」より)。


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