梶井基次郎作の「檸檬」という作品を知っているだろうか? どう読んでみても狂人の戯言にしか思えないが、幸か不幸か、「檸檬」が高3の時の現国の教科書に収録されていた。
で、ある日、現国の時間が自習となり、「檸檬」の読後感想文が自習課題となった。一応みんな最初はおとなしく読んでいたが、読み進むにつれ、「バカ野郎」、「なんだ、この話は!」という怒りの声が沸いてきた。
「こんなもんの感想文など書けない」という奴らがまじめな奴に感想文を書かせて、みんなでそれを写した。現国の教師は癇症な人物であり、キレると何をするかわからないという奴であったので、わしはところどころ適当に変えたのだが…。
ところが、わしのそんな苦労も知らず、何人かの奴が元のを一字一句変えないで提出したので現国の教師にばれてしまった。
そして、わしも含めて20人ほどが職員室に呼ばれ、現国の教師に張り倒された。しかし、ハガいのは、まじめに「檸檬」の感想文を書いてみんなに見せた奴である。当然、そいつも殴られた…。
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