合掌・冬木弘道


 今、高校教師の最終回を見終わった。前回同様、謎を含んだ終わり方だったが、前作ほどのインパクトはなかったという感は否めない。  

 今日の回で、「人はいつか死ぬという不条理を背負いながら生きている」というフレーズがあったが、まさにそうだと思う。そんなこと考えてもどうにもならないので、なるべく死のことは意識しないようにしている。が、時々どうしようもなく怖くなる時がある。

 それはそうと、昨日冬木が死んだというニュースを知って衝撃を受けた。ついこの間冬木のことを書いただけに…。まさかこんなに早く逝ってしまうとは思わなかった。

 冬木のことは、彼が国際プロレスでデビューした頃から知っていた。それは、当時の彼のインタビューをデラックスプロレスで読んだことがあるからである。その時、「いい奴だなぁ」と思った記憶がある。

 冬木は「理不尽大王」と言われていたが、それはリングの顔であって、実際は礼儀正しく、義理堅い人物だったという。アントニオ猪木も「悪役ほど素顔は紳士」と語っていた。冬木はその典型だったのだろう。ただ、リングを降りても狂人のタイガー・ジェット・シンやザ・シークのような例もあるが。

 まだ42歳。若すぎるなぁ。冬木の冥福を祈りたい。



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