判定を聞く瞬間


 今、録画していたボクシングの世界タイトルマッチを見終わった。挑戦者の仲里は惜しくも判定負けしたが、敗因は手数の少なさとパンチに正確さを欠いたことであろう。  

 今のジャッジは、TEN・POINT・MUST・SYSTHEMといって、どんなに差が少なく見えたラウンドでも差をつけなければいけないシステムとなっている。

 そのため、絶えずパンチを出していることや、たとえ手数が少なくとも正確にパンチを相手に当てることが採点者に好印象を与え、ポイントにつながってくる。しかし、今日の仲里は一つ一つのパンチは力があって相手にダメージを与えていたが、手数と正確なパンチが少なく、それが判定を落とす要因となってしまった。  

 接戦だった世界タイトルマッチの判定を聞く瞬間は、受験生が合格発表を見る時の緊張どころではないと思う。世界タイトルマッチに勝つか負けるかによって人生が大きく変わってしまうからな。これほど痺れる瞬間はないだろう。

 判定負けを聞いた時の仲里の落胆した表情は何とも言えなかった。勝たせてやりたかった。

 それにしても、ファイティング原田の解説は、昔に比べてだいぶ進歩した。昔、原田は、打ち合いが続いた時、「まったく一心同体ですね」と言ってしまったことがある。その時、本多アナは吐きながら、「一進一退ですね」と訂正していたが。  

 さすがに具志堅はTBSで放映する世界タイトルマッチの解説から降ろされたくせぇ。具志堅の解説は何を言っているかさっぱりわからんかった。渡嘉敷の試合の解説で、「ジャブ、ジャブってね…」と言い始めて、それから聞き取れなくなった。

 また、受け答えもトンチンカンだった。アナウンサーの平原晋太郎が渡嘉敷の両親が応援に来ていることを具志堅に、「そういえば具志堅さんのお母さんは、具志堅さんの試合は怖くて見に来れませんでしたよね」と振ったら、
「渡嘉敷君、親孝行ですよ」と返して、平原を悶絶させておった。  
 
 そういや、具志堅、今日の試合を見に来ていたな。にしても、老けたなぁ。わしが熱狂的に応援していた時から20年以上経つんだから、それもしょうがないけど。  

 今、ボクシングを見終わったばかりなのでまだ興奮している。きちんとクールダウンしないとまた寝そびれ、対策@〜Cを繰り出すはめになろう。

 
明日は休みなので、心ゆくまで惰眠を貪る腹づもりである。


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