愚痴のシャワー


 今日は、歩いて15分ほどの後輩の家に遊びに行ってきた。

 しかし、そこに行くには、幽霊のメッカである公園の横を歩いて行かねばならない。公園の横を通過するのには5分近くもかかるのだからハガい。

 家を出たのは午後2時くらいだから、そんなにビビることはないだろうと思っていたが、そこに近づくにしたがい、段々腰が引けてきた。
そして、「もしすれ違った人が幽霊だったら…」といらぬことを考えてしまった。

 
というわけで、タクシーに乗ってしまった。もちろん帰りもタクシーだ。くそ〜、片道660円とはいえ、思わぬ散財である。

 今日会った後輩はよく愚痴をこぼす奴で、そいつから電話がかかってくると、必ず自分の今までの不運ぶりと世の中に対する不満を最低でも15分は聞かされる。わしはそういうのは全く苦痛にならないから問題ないのであるが、今日も予想通り以下のような愚痴のシャワーを浴びた。

・「俺は7歳の頃から自殺したいと思っている」
・「世の中の80%は寄生虫だ」
・「人生が消化試合じゃ、つまらない」
・「世の中楽しいことは一つもない」
・「俺は寄生虫の替わりに夜中の2時まで仕事をしている」
・「地球上の60億人、皆殺しだ」
・「犯罪者は、皆、処刑だ。なんで税金で犯罪者を更生させなきゃならないんだ」
・「絶対に起こりえない人災に俺は遭ってきた。だから常にそいつらと闘ってきた」

 
普通の人なら溺れ死ぬような愚痴の洪水であったが、わしは、今やそいつの愚痴を楽しむ境地に至っている。だもんで、今日もその愚痴を楽しんできた。

 しかし、納得いかんのがそいつに優れた奥さんがいることだ。おい、あまり邪険にするなよ。
しまいにゃ、わしがかっさらうぞ。

 ところで、わしは明日も休みである。もう体調が完璧に戻ったので、明日は歌舞伎町で麻雀をやる予定でいる。首尾よく勝ったらキムラだ〜。



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