他人の闘い
今日の昼休みは、また同僚のとっつぁんと休憩室で将棋を打った。そしたら、対局中、とっつぁんが急にクソにいきたくなったと騒ぎ出した。
でも、局面は終盤。しかも、かなりもつれた感じになったので、とっつぁんは終わってから行くと言って、クソを我慢していた。
とっつぁんが言うには、自分が席を立ったらわしがイカサマをやるとのことであった。うむ〜、そういうふうに思われている自分が残念だ。
局終了後、とっつぁんが、「今はそれほどクソがしたくなくなった。これなら部屋に戻ってから行っても大丈夫」と言うので、部屋まで一緒に帰ろうとした。
しかしである。その途上、とっつぁんはクソ意を爆発させてしまった。「いかん、急にきた。その辺でしてから帰る」だと。そして、とっつぁんは、クソがもれないようにへっぴり腰になりながらすぐそばのビルに小走りで向かった。
しかし、土曜日でそのビルは閉まっていた。間もなくとっつぁんは鬼気迫る表情で、わしにトイレのありかを聞いてきた。
なんで、秘密のクソスポットを教えてやった。餅は餅屋である。それで、とっつぁんはなんとかKOを免れたのであった。
だからさ、油断してはいけないと言ったんだよ。わしの体験からして、一度感じたクソ意が引っ込んだからといっても、油断したら痛烈なしっぺ返しを食らうことになるのだ。
それと、今まで散々わしの闘いを嘲ってきた報いだな。今日でわしの苦しみがこれでわかったことであろう。
にしても、「クソと闘っている時って、あんなにも無様なんだな」と、あらためて痛感した。わしは、デート中にクソと闘う様を相手に何度となく見せたことがあるが、「これが振られる遠因になった可能性が多分にあるな」と、今日、とっつぁんの無様な様を見て、ふと思ったのであった。
というわけで、今日は、デート前はクソ意を起こさぬよう万全を期さねばならないことを学習した貴重な日になった。
※今日の将棋はわしが勝ったが、当然の如くとっつぁんは、「クソを我慢して集中力を切らしたから負けただけだ」と、素直に負けを認めんかった。
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