ネズミ捕りのじじぃ


 今日も朝の10時に業者が訪ねてきた。今日来た業者はネズミ捕りの業者である。

 このところねずみが天井裏を走る音とねずみの鳴き声が聞こえていたので、昨日インターネットでネズミ捕りの適当な業者を探していたのである。そして、とある業者に昼間にメールでコンタクトを取ったら、今日の10時に来たいと打診があったのだ。  

 5年程前リフォームしたと同時にねずみも駆逐したのであったが、このところまたねずみが住み着いたくさい。それで、退治するなら冬の今のうちであろうと思い、即、駆除すべく動いた出たわけ。


 この素早い行動は、20年間無敗の男・桜井章一先生がモットーとされている知行合一を実践したしだいである。


 約束通り10時ジャストに業者はやってきた。どんな人が来るのかなと思っていたら、好々爺を絵に書いたような70過ぎのじいさんであった。もっと若いのが来ると思っていたから、これにはびっくり。

※そういや、前に来てもらったネズミ捕りのおやじも、60過ぎの人当たりのいいじいさんだったな。ネズミ捕りの業界にはじいさんが多いのか? それはともかく、前やってもらったじいさんは、「じゃ、あとで御代をもらいに来ます」と言ったきり、音沙汰がなくなってしまった。いったい、どうしたのだろうか? 今もって消息不明である。

 まず、じいさんは、これ以上ネズミが入って来ないように、家の通気溝にネットを張った。それが終わると、「あとは100円ショップでネズミ捕りのネットを買ってきて、天井裏に張ればいいですよ」と言って、帰ろうとした。

 そこで、「じゃ、ネットに引っかかったネズミはどうするんですか?」と聞いたら、「冬だから死んでも腐らないですから、ご自分で捨てて下さい」と言う。

 そんなもん、できるかい。というわけで、じいさんの手持ちのネットを買い、天井裏と2階の畳部屋の下にそれを張ってもらうように頼んだ。そして、2週間後、もう1回来てもらって、ネズミの死骸があったら引き取ってもらうようにした。

 2階の畳部屋の畳をはがして、その下を見せてもらったが、やばい。ねずみのクソがあったわ。それも、じいさんによるとドブネズミのだそうだ。

※じいさんから「ドブネズミ」と聞いて、「ミスターXじゃねぇぞ」と間髪入れず呟いていた自分が痛い。あらためていうまでもないが、ミスターXとは「虎の穴」の死のマネージャーである。タイガーは、自分にしつこく付きまとうミスターXのことを、常々「ドブネズミ」と忌み嫌っていたのであった。  

 じいさんといろいろと話をしたが、どうやらじいさんは道楽でこの仕事をやっているみたいであった。それで、商売っ気があまりないのに合点がいった。しかし、ネズミ捕りが道楽って、意味がわからん。

 いろいろやってもらったので、結局1万円ほどかかったが、これでドブネズミが退治できたら御の字であろう。春になってドブネズミが大量発生したらシャレにならんところであったわ。

 午前中はネズミ捕りで時間が過ぎたが、当然の如く午後から闘いが勃発。マーに行こうと思ったが、なにか気が進まず、ばあさんの見舞いに行ってきた。しかし、スヤスヤ眠っていたので、そのまま顔だけ見て帰ってきたのであった。  

 現在、午後7時。今、猛烈な闘いを展開している。まじで、明日、行きたくねぇ。
明日の楽しみは信玄ラーメンを食べることだけだ。

 
次の大型連休の選抜有給まで、ホント、なげぇなぁ。

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