ばあさん退院
今日、ばあさんが退院してきた。病が膏肓に入るまでとはいえ、できるだけ長く家にいてほしいものである。
ばあさんが帰って来る前に、介護ワーカーの女性が家にやってきた。2階の自室で高校野球を見ていたところ、その人から説明があるとかで、居間に呼び出されて、その人と再会したのだが、「この前の方と同じ方ですか?」と言われたぞ。
その人と初めて会った時はコンタクトだったが、今日はメガネで、しかもデタラメなかっこうをしていたからなぁ。それで別人に見えたのかもしれん。
それはいいのだけれど、話が始まった時、ちょうど第3試合が煮詰まってきた。本来なら居間のテレビを消して、その人の説明を聞くべきなんだろうけど、そんな常識はわしには通じん。
音は小さくしたものの、テレビは消さんかった。説明中もチラチラ画面に目をやっていたわしを見て、介護ワーカーの女性も、さぞかし、しょうがない奴と思ったことだろう。
そうこうしていたら、介護ベッドと車椅子を持って、介護センターの人が尋ねてきた。介護ベッドはある程度大きいと聞いていたので、「窓から入れるようにしたらどうでしょうか?」と言ったら、「ベッドは部品に分けて、バラバラに運びますので」とのことだった。
それを聞いた瞬間、「キングジョーじゃねぇぞ」と呟いてしまった。我ながら、そのレベルの低さには悲しくなる。
というわけで、今日も高校野球の話をしたい。第2試合は、まず、アナウンサーに吐かされた。2回表に鹿児島実の先頭バッターが2塁打を打ったところで、「先頭打者がツーアウトからツーベース」と実況したのだ。
なんだ、そりゃ? そんなことがありえるかい。ったく、ドクターじゃねぇぞ。
※ドクターとは、サークルの後輩のアザナであるが、その彼が麻雀をやっていた時のこと。ボロボロに負けていた彼は渾身のリーチをかけた。当たり牌が出ると、大興奮状態になり、「ロ、ロ、ロン! リーチ・一通・ジュンチャン」と、どもりながら手牌を倒した。実は一通の和了だったのであるが、それを後ろで見ていたミスターXが、「ジュンチャン、惜しい!」と、微笑ましげに言っていたが、今日のアナの実況も、「一通・ジュンチャン」と言ったようなもんだろう。
結局、第2試合は修徳が1−0で勝った。修徳の故郷紹介でもんじゃ焼きが出てきたので、この試合は修徳を応援していた。もんじゃ焼きにはハガい思い出もあるけど、親近感を禁じえんかった。
第4試合は投手戦になると思われたが、意外な展開であった。確かに済美はよく打つけど、福井が今日のような調子ではなぁ。やっぱ済美を蹴飛ばして正解だな。
それにしても、済美の校歌は素晴らしい。うちの高校の校歌がクソ鼻血だけに、こういう校歌を持つ高校が羨ましいわい。
明日は、高校野球の合間を縫って、夜中に録画したパラグアイ戦を観るとするか…。しかし、明日でもう休みが終わりたぁ。明日は、終日凄まじい闘いになるんだろうなぁ。ハガい。