合 掌

  今日の3時頃、ミスターXから電話が入った。マーの誘いと思いきや、昔のマー仲間の訃報であった。それを聞いてから、しばらく絶句して声が出なかった。というのも、3か月前、そいつと電話で話して、いろいろと悩みを聞いていたからである。

 なんでも2か月前に亡くなったそうだが、密葬だったようで、友人・知人関係は誰も呼ばなかったとか。それで、昔の仲間で
23日(土)に線香をあげに行くことになった。

 Xは、
「それから麻雀をやれば、いい供養になるだろう」と言っていたが、麻雀漫画じゃないんだから、何かにかこつけてマーをやるというのはな。とはいえ、その日、わしもやるだろうけど。

 で、家に帰ってから、アホ後輩にそのことを知らせに電話したのだが、それを言う前に野郎が、
いやぁ、ごめん、ごめん。この前言えなかったんだけどさ、慰安旅行ですっからからんになっちゃって。9月分と10月分、待ってよ」と畳み掛けてきた。

 ったく、ノー天気な野郎だ。訃報を伝えたら、さすがに神妙になっていたけど、
「こうして考えたら、俺らは幸せだね」だと。

 確かにそうだが、おめぇには言われたかねぇ。今でも、愛人と月に1回は会っていると言っていたし。何が、
「相性がいいんだもん」だ。

 というわけで、マー仲間の冥福を心から祈りたい。合掌。


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