気の毒な出前

　 今朝、９時、バイトの女子学生から出前電話が入った。その辺まで来ていたのだけれど、貧血を起こしたそうである。小学校の朝礼でよく女の子が貧血で倒れていたけど、女性って全体にヘモグロビンが不足しているのだろうか？　

　そのバイトの子は地方出身で母子家庭ということもあり、経済的に逼迫しているとか。学生会館で生活しているのだが、月８万もするっていうし。いくら２食付きだからって言ったって、月８万は高過ぎだ。

　だもんで、バイトに来る日も、生活費を切り詰めるためにか、よくお昼を抜いているらしい。だから、バイトの仕事をなるべく多く回しているであるが、バイトに来ないとお金にならないからなぁ。

　とっつぁんに、「貧血を起こしたのは、栄養分が足りないからじゃないの？」と言ったら、「樋口一葉じゃねぇぞ」というのが返ってきたけど、そんな感じがしないでもないのが気の毒である。

　しかし、未だに樋口一葉の5000円札を手にしてないぞ。とっつぁんに樋口一葉の5000円札を見せてもらったが、樋口一葉のあの表情はいかにも薄幸な感じがする。

　それはそうと、とっつぁんもいい加減に金返せよな。うやむやにするつもりらしいが、そうはいかんぞ。ただ、いくら貸しているのか、わからなくなっているのがハガい。

※前に、カラス金というのを書いたことがあるが、「カイジ」に、「三羽烏金」なるものが描かれていた。カラス金は、夕方カラスが鳴いて日が変わると１割の利子がつく１日１割の高利貸しをいうが、「三羽烏金」は文字通り１日３割の利子がかかるという、化け物じみた高利貸しのことだとか。ということは、10万円の借金が１週間後には62万7485円になるってことか…。そんなもん、ずらかるしかねぇ。

　というわけで、今日もしんげんオヤジにまみえてきたぞ。相変わらずの不思議獣ぶりであったが、このおっさんだけはわしは裏切ることはないだろう。

　今度、バイトの子にしんげん亭を紹介してやろうかな。しんげんラーメンを食べれば、ちっとは栄養がつくだろう。しかし、九州出身だけに、あの濃い醤油味にテッポウするかもしれん。

　明日は久々の日曜休み。それだけに逆に何をしていいのかわからん…。