再入院日記3

 
  いやぁ、今日の看護婦は良かったなぁ。昨日の人も良かったけど、今日の人は、より素晴らしかった。

 前回の入院の時はその人とあまり話せなかったので、
朝の検温の時、ここを先途とばかり、世話を焼いてもらったぞ。

 まず、点滴をしている腕を変えてもらった。たいして痛くないのに、
「右腕の点滴をしているところが痛いので、左腕に変えて下さい」と申し出たのである。

 しかし、それには、針を刺す痛みに耐えねばならない。
それでも、自爆テロを敢行したのであった。

 
これからもその手を使うつもりであるが、あまりこれをやり過ぎると、ディック・ザ・ブルーザー状態になるやもしれん。

※ディック・ザ・ブルーザー…現役時代、全身に2000箇所の傷を持っていたという元プロレスラー。異名は生傷男。

 
それから、かゆくもないことをかゆいという作戦を繰り出した。それを嫌な顔一つせずしてくれたのだから、まさに白衣の天使。

 さらに、
「今日、午後からこの病院に床屋さんが来るって聞いたんで(しかし、床屋‘さん’とは、かたはらいたい)、シャンプーを申し込んだですよ」とくだらない会話を振ったのであった。

 しかし、
「頭なら、私達も洗いますよ」と聞いて吐き倒れた。かぁぁぁ。それなら、業者になんか申し込むんじゃなかった。

 さすがに、吐き気もないのに座薬を入れてくれとは頼めんかった。とっつぁんなら強行突破していたかもしれん。

 午後3時過ぎ、ウダウダしていたら、
「床屋が来ました」という声がかかった。どこへ行くのかと思ったら、流し場だという。どうも、そこを即席の床屋にするくさい。おいおい、そこは暖房がないぞ。

 で、行ってみたら、床屋はおばさんだった。それはいいのだが、
リンスを持って来るのを忘れたとはどういうことだ?

  しかも、2回髪を洗ったら、ドライヤーで乾かしもせず、
「はい、終わりました」だと。

 
そんなんだったら、わしでもできる。それで、1000円とは暴利というものだ。リンス忘れたんだから値引きせんかい! 髭剃りを依頼しなくて、ホント、良かったぜ。

 クソ〜、こうなったら、その人がわしの部屋の担当になった日に、絶対に頭を洗ってもらったるぞ。


次の日へ 前の日へ
日記トップへ HPトップへ