再入院日記2
検査の結果、今回の腹痛は急性腸炎ということであった。なんでも、腸炎は今流行しているらしい。症状は吐き気と下痢、あるいはどちらか一方ということである。
わしの場合、幸いにして、吐き気だけだった。下痢にならなかったのは、ふだんからクソと闘っている恩恵かもしれん。
やることがないんで、また病院の書棚にある漫画でも読むことにした。しかし、「ナニワ金融道」をまたここで読むことになるとは、夢にも思わなかった。
書棚を見たら、前入院した時にはなかった「ゴルゴ13」があったので、それもベッドに持ってきた。しかもまだ読んでいない最近の話しだったので納得したが、話の内容には納得できんかったわ。
ゴルゴはスリランカで仕事を依頼されるのであるが、依頼主が英語でゴルゴに仕事の説明をしていたところ、依頼主の携帯に電話が入った。「閣下1人で護衛もつけずに来るのか?」とシンハリ語で話したら、「真の依頼主はあんたではないようだな」とゴルゴが言ったのである。
これに驚いた依頼主は、「シンハリ語がわかるのですか?」とゴルゴに尋ねた。ゴルゴは「この国の公用語だからな」と答えたが、挨拶言葉程度ならともかく、そんな難しい会話がわかるかい。
それより驚いたのが、最後の狙撃シーンである。何100mの離れたところから唇の動きを読み取るなんて、そんなバカな…。しかも、ターゲットはシンハリ語を話してるんだぜぇ。
と、荒唐無稽な話に吐いていたら、またも腸炎による吐き気で下痢で若いのが運び込まれて来た。医者が、「この部屋は腸炎ばかりだなぁ」と言うのもわかるというものだ。
今日入院したのはダンプの運ちゃんということであった。ということは、彼はダンプを運転中にKOされたのでだろう。
午後から母親が来たので、「近代麻雀」を近くのコンビニに買って来るように頼んだ。「近代麻雀」とメモしたものを渡したので間違いないで買って来たが、これって、少女を9年監禁した罪で捕まった佐藤ナニガシと同じ行為ではあるまいか? そいつも母親にアイドルのCDとかビデオを買いに行かせていたそうである。
ここで、あらためて福本伸行に文句を言いたい。鷲巣が1回ツモっただけで、今月号が終わりって、ふざけるな! 「アカギ」を唯一の楽しみにしていたわしの気持ちになってみろ!
この日はシリア戦を見終わってすぐに寝入ったが、まさか、シリア戦を病院のベッドで見ることになるとは…。北朝鮮戦もそうだったらシャレにならんなぁ。
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