再入院日記6

 
  今日も昨日に引き続いて、4時半過ぎに目が覚めてしまった。病院は明け方であっても気忙しく、何かの拍子で目が覚めてしまう。今朝は、わしの部屋の奥にいるおっさんがトイレに行った際、わしのベッドに突っかかったことで起きてしまったのである。

 それはいいいんだけど、そのおっさん、まったく正体不明だ。そのおっさんはわしが前に入院していた時から余裕でいるのだが、体はいたって元気そうで、点滴など一切やっていない。また、目に見える外傷もない。何で入院しているのか、さっぱりわからん。

 それ以上にわけがわからないのが、めしをほとんど残すことである。点滴も受けていないし、いったいどうやって栄養を取っているのか? 
そういや、わしら腸炎組がなぜ外科病棟にいるのかも、ようわからん。

 今朝方早く、わしのもう1人の担当である女医が来て、
「お昼はうどんなら食べてもいい」と言われた。でも、かけうどんしか許可されなかった。天ぷらは論外だが、ゆで卵やワカメもダメだとか。ただし、かき卵ならいいそうだ。

 で、駅前のうどん屋でかけうどんを頼んだのだが、かけだけだと情けないので、温泉卵をつけた。でも、よく考えたら温泉卵もゆで卵の一種。そんなことに気がつかなったのは寝不足のせいだろうか?

 それより何より、かけうどんなのに、ワカメがようけ入っていたのは参った。全部残すのはみっともないし、だいいち、ワカメだけ残すなんて器用なことはようできん。

 結局、半分くらい口に入ってしまった。まさか、それでまた腹痛を起こすなんてことはあるまいな。

 病院に帰ったらまだ女医がいて、
「あさっての火曜に退院になります。お昼食べてから、どうでしょう?」と言われた。わしとしては、月曜に退院したかったのであるが…。まだ5分粥なので、明日7分にして、あさって全粥にしてからだとか。

 そこで、最も重要な全粥の日の献立を見たら、朝はいいのだが、昼が鼻血。

 よりにもよって、酢鳥と梅マヨとは…。
ブラックキング、ナックル星人の挟撃じゃねぇぞ。

 
「あさっての昼ご飯の食べ具合で、退院かどうかを最終的に決めましょう」と念を押されたが、わしの担当医が早実の張本だったら、永久に退院できんところだったぜ。

 クソ〜、こうなったら、午前中に退院したる。ただし、当日、3日の看護婦がわしの担当だったら、この限りではないと書いておきたい。


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