怪物中の怪物
今日は休みだというのに、7時前に起きるはめになった。2度寝しようと思ったが、体を伸ばしたのが間違いだった。
左足のふくらはぎをつってしまったのである。しばし寝床の中でのたうち回ったせいで、完全に目が覚めたわ。
この寝不足は昼寝で挽回するしかない。しかし、昼飯後に「カイジ」を読んだのが間違いだった。今日読破したのは、第3集「人間競馬編」と第4集「高層綱渡り編」だったが、「高層綱渡り編」ですっかり眠気が吹っ飛んでしまった。
極端な高所恐怖症のわしが読むには刺激が強過ぎたようである。以下のようなカットの連続で、手汗が止まらなかったわ。手汗が止まらないなんて、早実−報徳、ドーハでのイラク戦くらいしか経験がないぞ。
※2000万円のチケットの換金所に行くには、地上74m、長さ25m、人がやっと立てる幅の鉄骨を渡り切らねばならない。しかも、鉄骨には高圧電流が流れていて、手をつくことはできない。こんな無謀な綱渡りをする人間などいるはずもないが、そこは福本伸行の世界ということで…。
それにしても、福本伸行のネームは素晴らしい。「金は命より重い」というのも目からウロコだったが、以下のにはもっと痺れた。
「人は生まれながら心中に怪物を飼っている。普段は心の最奥の部屋に鍵を掛け閉じ込め、閉じ込めることによって忘れようとしている。難航不落の怪物なので、人は見て見ぬ振り、聞こえて聞かぬ振りをし続ける。人の夢や希望、目標や計画、親切や愛情、そんなものを全て握り潰す、怪物の中の怪物。怪物の名は『死』。『死』は、生きとし生ける者、その全てをわし掴みにしている手。」
確かにそれが容赦のない現実だが、こんなことをアホみたいに延々書いたのが間違いだった。今、芯から震えている。
こうなったら、現実逃避だ。ウルトラマンゲーム、高校野球のビデオ、1人カルピスとかで凌ぐしかあるまい。でも、まじで怖い。
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