再々入院日記16
うむ〜。このところ、日記が完全に「明るい農村」化している。
*明るい農村…今から30年ほど前だかにNHKで放送されていた番組。「明るい」と題しながら、「息子が家を捨てて出ていった」、「コンバインを借金して買ったが、返済の目途が立たない」といったような暗い話ばかりだった。
というわけで、今日は昨日よりも具合が悪かった。特に午前中は恒常的な吐き気に苛まされ、如何ともしがたかったわ。
午後1時からの入浴だけが心の救いであり(水曜は入浴日であり、男子は1時から3時半までが入浴時間)、「1時まであと何時間何分」と指折り数えて待つという体たらくであった。
そして、待ちに待った1時となった。前回の入浴日であった土曜は手術直後で入れなかったので、ちょうど1週間ぶりの入浴である。
風呂に行ったら、ラッキーなことに誰もおらず、すかさず湯船に入った。そしたら、ウソのように吐き気が消えたのであった。
それでつごう30分も風呂にいたのだが、これこそ生涯最高の入浴であった。今までの最高の入浴は、90年9月の池袋でのものであったが、今回のはそれを完全に凌駕したと言えよう。
しかし、部屋に帰ってしばらくしたら、また吐き気が…。医者にそれを言ったら、湯船に浸かっていると血流が良くなり、胃腸の状態が良くなるという。こうしてみると、湯船に入るのが如何にいいことかというのがわかる。
夕方も吐き気が収まらなかったものの、7時に寝床に入ったら、その瞬間に意識を失ってしまった。そして、起床時間の翌日朝6時まで懇々と寝入るという有様だった…。
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