さらば神
ついに神が昇天された。死に水を取ったのがブラジルなら、神も本望だろう。
にしても、玉田のゴールは良かった。それ以上に神のガッツポーズが見られたのが良かった。
神のガッツポーズや甲高い声がこの試合で最後と思うと、なんとも寂しい。なんだかんだ言っても、わしは神が好きなんじゃい。
でも、「ロナウドがいたら、うちは違うチームになっていた」の発言には吐いた。
今、神の4年間が走馬燈のように頭を駆け巡っている。気持ちを整理するまで、しばらく時間がかかるだろう。
ブラジル戦は、試合としては、まま面白かった。得点差はともかく、先取点が取れてブラジルを本気にさせたのだから、善戦したのではないか?
ただ、世界のサッカーファンからすると、サバイバルマッチとなったオーストラリア−クロアチアの方が迫力がはるかにあっただろう。前回も、日本−チュニジアよりも、その裏で行われたベルギー−ロシアの方がずっとスリリングだった。
オーストラリア−クロアチアは、歴史的背景などからクロアチアを応援していたのだが…。だいたい、オーストラリアのサッカーはクソつまらん。それに、ヒディングのガッツポーズなど見たかない。
神の昇天で頭が渦回っていた午後2時過ぎに、Xからメールが来た。「昨日の日記は何だ? 言うに事欠いて、『用件がある時だけメールしろ』とは何事だ! それこそ、まさにこっちの台詞だ。ヒマ人め!」とは聞き捨てならん。
でも、今日は喪に服している。X、相手にせずだ。
というわけで、今日の帰り、床屋に寄って来た。神とのお別れの記念に床屋に行ったのである。つまり、神と髪の掛詞というわけだ。
こうして書いていても、神のことを思うと、落涙が続く。
さらば神よ。また逢う日まで。
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