メンバーマニュアル
ネットで申し込んでいた本が届いた。題名は、「麻雀荘メンバーマニュアル」である。
この本はネットからしか手に入らないのがハガい。しかも、送料が200円もかかりくさった。
何でそんな本を申し込んだかというと、その本に興味があった以上に、有事に備えるためである。田村ではないが、他にできることといったら麻雀だけだ。
腕に関してはその辺の女子プロの比ではない。ただ、プロになるには年齢的にきつい。それに生活が不安定である。年間100半荘打って、優勝賞金が10万では話にならん。
その点、雀荘のメンバーは定期的に収入がある。ただし、麻雀荘のメンバーの仕事はきつい。拘束時間は長いし、カスみたいな客を相手にしなければならない。
また、客との勝負に負けたら、給料から天引きされる。さらに、場代も自分持ちである。
メンバーの凌ぎがきついのは、以下の麻雀漫画でのセリフで知ってはいた。
「人並みに生きたかったら、メンバーなどすぐやめることだ」(竹井)
「ケケケッ。俺がメンバーに給料を払うのは久しぶりだぜ」(ワニ蔵)
「メンバーの行方不明はよくあることだ」(桐生)
それでも、「麻雀荘メンバーマニュアル」までは、本にあるほどメンバーの仕事がハガいとは思わなんだ。果たして、わしに本に書いてあるような客の扱いができるだろうか?
「あなたはオーラス55000点のトップ目の親です。
南家:17000点
西家:15000点
北家:13000点
という点棒状況。
7巡目にこんな手になりました。
ドラ
ここで南家がを打ちました。
これ、あなたは和了りますか?
オーラス、この点棒状況なら和了りません。5800点和了って、2着目のお客様をラスに落としてゲンナリさせる必要がありますかね?」
そんなもん、わしなら和了る。ここで和了らないとしても、をツモってと入れ替えてからリーチをする。
「メンピン一発ツモ・ドラ3・裏3。あ〜、1本足んねぇ。倍フォーです」と大騒ぎするだろう。
※をツモった時、を切るのはアホ後輩レベルである。
よし。30日の麻雀では、雀荘のメンバーになったつもりで打ってみよう。そして、闘牌が終了した後、わしがメンバーとしてやっていけるか、Xに判定させる。
もしXがトータルの成績でわしを上回ったら、「麻雀荘メンバーマニュアル」をただで貸してやろう。ただし、わし以下の成績だったら、500円の賃料を取る。
さ、明日から3日間出勤だ。そして、日曜、月曜とまた休みだ。
昨日から7日間で4日休みだ。何か?
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