タイラント


 今日帰ってから、実に久々に「ウルトラ兄弟を超えてゆけ」を見た。

 なぜそんなに空白があったかというと、レンタルビデオ店に行っても、TSUTAYA・DISCASからDVDをレンタルしようと思っても、タイラント編が収められている巻がいつも貸し出し中になっていたからである。

 ホント、世間は広い。
それは、宇宙刑事シャイダーのアニー活躍編が絶対にレンタルできない時も痛感した。

 タイラント編は久しぶりの観賞だった。だから、その内容をけっこう忘れていた。

 なので、主題歌の終わりに、怪獣と宇宙人の名前がこれでもかと出て、最後に
「35大怪獣・宇宙人登場」と映し出された時は感動してしまった。タイラント編のレンタルが不可能だったのも当然だ。

 今回35匹もの怪獣・宇宙人が登場したのは、ウルトラ兄弟がタイラントと戦う前に、各々の活躍シーンが過去のフィルムで再現されたからである。

 それは名シーンの金太郎アメであった。バルタン星人、レッドキング、メフィラス星人、ゼットン、エレキング、メトロン星人、アイロス星人、キングジョー、ギエロン星獣、恐竜戦車、ガッツ星人、キングザウルス三世、グドン&ツインテール、シーゴラス&シーモンス、ベムスター、ブラックキング&ナックル星人、ドラゴリー、エースキラー、バラバ、ヒッポリト星人、ヤプール…。まさにオールスター総登場である。

 しかも、瑳川哲朗氏の名調子がバックに流れるのだから…。「史上最強といわれるゼットンとの対決。ヒヤヒヤしたね」「頭のいい星人もいたよ。ほらっ。ガッツ星人だよ」「ベムスター。今こんな怪獣が現れたら、石油が少ない日本は本当に全滅してしまう」「エースを苦しめた張本人。それがヤプール」などなど。素晴らしい口上だ。

 それより何より、エースまでの5兄弟が太陽系の惑星でタイラントと対マン勝負をするのが、この
「ウルトラ兄弟を超えてゆけ」の売りである。

 しかも、全員が完敗。それがますますこの回をレンタルしにくくした要因だろう。

 しかし、ゾフィは弱ぇな。長男のくせに、怪獣との対マン勝負に勝ったのを見たことがないぞ。
バードン、タイラントと、相手が悪いと言えばそれまでだが、長男の面子が丸つぶれである。

 さらに、エースが焼き殺されたのにも驚いた。前作のヒーローをこんな形で貶めていいのか?
 

 ところが、ウルトラ5兄弟を完膚なきまで叩きのめしたタイラントは地球でタロウにあっさりやられてしまう。これには、当時ガキだったわしもすこぶる納得がいかなかった。

 そして、今あらためて見て、やはり納得ができなかった。タロウがエースまでの5兄弟に比較してそんなに強いわけがない。タイラントがそれまでの戦いで疲れていたという解釈もあるが、それにも承服できん。

 とはいえ、ウルトラ5兄弟全員の格闘シーンを見られたのは良かった。今後ビデオを何回も再生することになろう。

 
今回の話は、子供達にとって理科の勉強になったと思われる。海王星→天王星→土星→木星→火星→地球という並び順、「太陽系第七惑星である天王星」というナレーション、セブンが殉死した土星で雪が降っていたこと、エースが奮闘した火星が赤い酸化鉄から成っていることなどがそれである。

 

 それにしても、前話の餅つき怪獣・モチロンとタイラントとの落差は異常だ。モチロンが石原さとみレベルの超ド級のかわい子ちゃんとしたら、タイラントは野村のばばぁを凌駕する醜怪だ。
弱小都立の次の相手が前田になった感じといえば、よりわかりやすいと思われる。

 さて、これからモンド杯決勝戦第1戦を楽しむかな。奇跡的に決勝戦に進出した佐々木寿人が優勝すると見る。

 
それで勝負してもいいが、どうせ11日に勝つし、これ以上Xを凝らしてもしょうがない。

 今日はプロの醍醐味を堪能しよう…。



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