セビリア
わしは出前一丁が好きだ。あの塩辛さが何とも言えないのである。
塩辛くないラーメンなど、ラーメンじゃねぇ。その点、信玄ラーメンは王道を行っていたわけだ。
というわけで、今日は出前を取った。選抜に備えて出前は自重したいところだが、朝、どうにも起きられなかった。午後から出勤することも考えたが、毒を食らわば皿までもだ。
出前といえば、このところ店屋ものをまったく取っていないな。近所のそば屋はつぶれてしまったし、昔よく注文していた中華飯店は代が変わってうまくなくなってしまったし。
しかし、その中華飯店の萬興って名前、まずくないか? 「ばんこう」というのが正しい店名だそうだが、「ばん」を「まん」と読んだらハガいことになる。
今日は、午後から報知新聞のサイトを見ていた。そしたら感動的な記事に出くわした。
ジーコ率いるフェネルバフチェがヨーロッパチャンピオンズリーグでセビリアを降してベスト8進出を決めたのだが、「セビリアはジーコ監督にとって思い出の地である」と書いてあったのだ。その記事で、セビリアで行われたブラジル−ソ連を思い出したサッカーファンは多かったと思われる。
※セビリアは、スペイン南部のアンダルシア地方の中心都市である。アンダルシア地方は、情熱の国スペインの中でも最も情熱的といわれる。また、イスラム人との混血が進んだ結果、黒髪・黒い瞳の日本人好みの美人が多いことでも知られる。ロッシーニの戯曲・「セビリアの理髪師」はあまりにも有名である。
それにしても、ブラジル−ソ連は凄まじい試合であった。スペインワールドカップで絶対の優勝候補だったブラジルと不気味な存在・ソビエト。その前評判だけでも痺れたわしであった。
試合は、ブラジルのザルキーパー・ペレスのトンネルでソ連が1点先取して、俄然白熱した。同点、逆転を狙って、ブラジルが総攻撃を仕掛けたからである。結局、ブラジルが逆転勝ちしたが、後半の猛攻は語り草となっている。
ブラジルの攻撃では、なんといっても、ジーコ、ソクラテス、ファルカンの中盤のテクニックとアイディアが素晴らしかった(セレーゾは出場停止中)。
これほど美しい中盤は、後にも先にも見たことがない。神の必殺スルーパスと正確無比のFKは、日本人選手が真似しようと思っても絶対真似できない。だから、わしは神のことを尊敬しているのだ。
さ、クソ麻雀まであと4日。神のFKのような美しい手を何回も和了りたいものである。
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