神奈川編


  素晴らしい。素晴らし過ぎる。「にっぽんの高校野球・神奈川編」(1200円)を称賛するのに、その言葉しか見つからない。

 そんなんだったら、昨日買えば良かったわ。
昨日はあいにく1060円しか持っていなかったのだ。

 紀伊国屋ではSuicaが使えるのだが、Suicaには600円あまりしか入っていない。なんで、現金で1000円、Suicaで200円と分けて払おうと思ったが、却下されると思い、断腸の思いで雑誌コーナーから立ち去ったのであった。

 これだけの内容で1200円なら安い。
くだらない新書本が1500円も1600円もしくさるのに比べて、なんと安価なことよ。

 
「にっぽんの高校野球・神奈川編」では、神奈川歴代ベストナインの企画が目を引いた。

 投手が松坂だったのは当然である。そして、ファーストに津末、セカンドに安西が選出されていたのに大納得だ。

 サードは原であったが、東海大相模時代は、原よりも津末の方がずっと勝負強かった。実際、村中元投手が監督として甲子園に帰って来た時、島村アナが、
「原、津末とクリーンアップを組んでいた村中監督」と、津末の名前を挙げたほどである。

 しかし、ショートのベストナインが佐々木信也というのには吐いた。
そんな化石みたいな選手を選ぶなや。

 
佐々木信也なら、どう考えたって高濱の方が上だよ。あの強肩、強打は、全国オールタイムで見ても屈指である。

 こうしてみると、ベストナインで大阪に唯一対抗できるのは神奈川ではないか? 
「神奈川を制するものは全国を制す」と言われたのも、むべなるかなだ。

 
「にっぽんの高校野球・神奈川編」には、神奈川・名勝負ベスト10が載っていた。残念だったのは、80年夏の準決勝、横浜−天理が選外になっていたことである。

 この試合は雨中の熱戦で、7回の攻防は大会のハイライトであった。朝日放送の安倍アナの声が7回以降ずっと裏返っていたことからも、その熱戦ぶりがうかがえる。

 さて、これから渡辺監督のインタビューなどをじっくり読むかな。
趣味で金を損し続けているどこぞの奴と比べて、なんと肥沃な趣味なことよ。

 今年の夏こそ勝つ!



次の日へ 前の日へ
日記トップへ HPトップへ