十字軍

 
 ついに十字架の封印が解かれる時が来た。キリスト教ネクタイが日の目を見たのである。

 


 キリスト教ネクタイは、ある意味、トラのネクタイ以上のインパクトがあると思われる。現に馬場のコンコースを歩いていた時、キリスト教系の女子高生2人がわしのネクタイに注目していた。これはわしの自意識過剰ではない。

 そして、満を持して、職場の人間にキリスト教ネクタイを見せた。

 じじぃは、
「十字軍ですね」というコメントだった。十字軍は失敗に終わったが、わしの緑一色計画は成功させたる。

 上司の、
「しかし、イメージに合わないね」は聞き捨てならん。確かに、わしは神を信仰するようには見えん。

 が、わしは慈愛に満ちている。
それは、わしの卓上におけるマナーでわかる。

 話は変わって、レアル・マドリの金満振りは桁違いだな。カカの引き抜けだけも驚いたのに、C・ロナルドまで強奪するとは…。日本の某プロ野球球団も真っつぁおだ。

 レアル・マドリの考えには、
「たとえ破産しても、奴らだけには負けない。だから、世界中のスーパースターを集める」というのがある。「奴ら」とは、もちろん、FCバルセロナである。

 しかしながら、両者のライバル関係は、わしとXのライバル関係の深さには遠く及ばない。お互いに役満を和了っているからな。

 わしも普通のネクタイを着けられない体質になってしまった。明日は、白頭鷲のネクタイを締めて行きたい。

 ネクタイの十字架が護符となってくれ、今日は平穏な日を過ごした。明日は白頭鷲がわしを守ってくれるだろう…。



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