植草アナ

 
 今日を楽しみにしていた。というのも、スカパーの285チャンネルで、85年夏の決勝戦、PL学園−宇部商を放送する予定だったからである。

 85年のPLは、清原と桑田が3年生であった。2人の大活躍でPLが優勝するわけだが、この2人が同じチームに3年間在籍していたのは奇跡である。

 脇を固めるメンバーも粒揃いであった。もうこんなチームは2度と出現しないのではないか? 

 PL−宇部商の実況は、高校野球の生き字引、植草アナであった。
前年の決勝戦のPL−取手二でも、気の狂ったような実況をしていた植草アナだが、PL−宇部商の実況では完全にイッていた。

 なにせ植草アナは、自分の息子をPLの野球部に入部させたほどの筋金入りのPLファン
。それが、前年は取手二にまさかの敗北を喫し、植草アナは吐きまくりながら実況をしていた。それだけに、清原、桑田が3年のPLに賭ける意気込みは凄かったと思われる。

 しかし、そんな人間にPLの試合を実況させて良かったのか? 今のネット時代だったら、そうはいかなかったであろう。

 それにしても、PL−宇部商は凄い試合であった。戦力的にはPLの方が明らかに上だったが、宇部商の古谷の力投で試合はもつれにもつれた。清原の神がかり的な2ホーマーがなかったら、試合はどうなっていただろうか? 

 清原のこの日2本目のホームランは、バックスクリーンへの同点ホームランであった。
その時の植草アナの興奮ぶりは、ファンの中で今も語り草である。

 そして、サヨナラの瞬間はその興奮が最高潮に達した。
「PL学園が勝ったぁ」って、前年のPLの敗戦が如何にハガかったかがわかるというものだ。

 この試合を通じて感じたのは、両校の応援が実に気持ち良かったことである。これは当時も思ったことである。

 なぜ、そういう思いをしたのかは、当時はどのチームの応援団も中畑のテーマを演奏していたのだが、両チームの応援団は、その音楽センスの悪い曲を一切流さなかったからである。

 
いずれにせよ、今日のビデオは永久保存版になる。録画に失敗しなくて納得だ。

 今日は、慶応高校が桐蔭学園に1−3で敗れた。白村は力投したものの、バックの援護がなかった。

 09年度の慶応高校は、神宮大会の時がピークだったようである。あの時は打線が当たっていたのだが…。

 果たして、神奈川代表はどこになるのか? 案外、ダークホースが飛び出すかもしれない。

 明日は予選を観戦しに行きたいところである。
が、先週ザトペックになった後遺症で、まだ疲れが抜けない。

 
日も昼行灯になりそうな予感だ。情けねぇ。



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