大会11日目

 
 今日は出前を取らずに正解であった。2時から昼休みを取って試合を見ていたけど、あんな一方的な試合になるとは予想だにしなかった。ロースコアの接戦になると思っていたのでね。

 それにしても、興南は強いな。なんといっても、絶対的なエースがいるのが強みである。

 それに攻撃陣もシャープである。嫌なタイプの左腕をいとも簡単に打ち込むとは驚いた。

 さらに、今日はベンチの采配にメリハリがあった。ワンアウト1塁で8番にバント、ノーアウト2塁で5番に強攻。それがともに点に結びついた。

 興南の選手が安易にガッツポーズをしないのもいい。
金村や安西となんと違うことよ。

 
明日の決勝戦が日大対決にならなくて、高野連はホッとしていることだろう。わしもそんな対決は見たくなかった。

 明日の決勝戦は、どう見ても興南が有利。日大三がかわい子ちゃん3連戦と雨に恵まれたのとは対照的に、興南は強いチームにばかり勝ってきた。

 それからしても興南の有利は動かない。が、そうならないのが高校野球。
わしもいい加減に学習したぜ。

 興南が優勝するとしたら、興南を恋人にしなかったことに悔いが残る。でも、興南ブロックは恋敵が多過ぎた。
わしは花形が恋敵の伴宙太にはなりたくなかったのである。

 明日は午後から姿を消すかもしれない。今日は出前を我慢したしな。

 今朝、上司がわしを見て、
「今日は休まなくていいの?」と聞いてきた。だから、わしは上司が好きなのだ。

 明日は興南が勝てば、ハンサギ状態で恋が報われる。わしの書いたラブレターが血で書いたラブレターにならないことを祈って、今日は床に就きたい。



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