高砂コンビニ奮闘記

 
 久々にマリナーズの試合をライブで見た。しかし、お寒い内容だった。去年2番を打っていたロペスが4番じゃ点は取れんわな。

 ケン・グリフィー・ジュニアも完全にロートルになっていた。そのジュニアが5番かよ。
「大型補強をした」って言ったって、クリーンアップを打てる奴を取らないと勝てん。

 
今日は、イチローが4タコだったのに吐いた。あれだけ打っているイチローなのに、わしが見る時に限って打たないんだよなぁ。ま、WBCの決勝戦で絶叫マシーンにさせてくれたからいいか。

 マリナーズの試合を見終わってから、
「高砂コンビニ奮闘記」の続きを読んだ。読み始めた時点で3分の2ほど残っていたが、あっという間に読み終わった。

 なんといっても、文章に引き付けられた。さすがにプロの作家は違うな。筆致が素晴らしかった。

 ただ、読んでいて筆者の森雅裕氏がクセのある人物であることがわかった。
「お前が田村に裏切られたのも、江藤にカジノ・バーの店を取られたのも、お前の性格のせいだ」と田之倉が竹井のことを非難していたが、森雅裕氏が出版業界から干されたのも、その性格がゆえのような気がする。

 もちろん、森氏の言い分もわかる。誰しも自分の文章に勝手に赤を入れられたら腹が立つ。それも自分より明らかに文章力の劣る奴にやられたら、怒るのも無理はない。
だから、森氏が出版業界を追われたのは、森氏と業界人の両者リングアウトというのがわしの裁定である。

 それはともかく、
「高砂コンビニ奮闘記」はすこぶる面白かった。事実、アマゾンの書評でも、3人とも5点満点をつけていた。

 本には、50過ぎの身に夜勤が如何にきついかということと、その店の客層が如何にひどいかが書かれていた。

 確かに、50過ぎの身に夜勤はしんどいわなぁ。一晩徹マンしただけでも、3日くらいおかしくなるからな。それが週に4日も夜勤ではハガい。

 客層が悪いのは、勤務している時間帯が悪かったことも原因だろう。深夜にコンビニに来る奴に、まともな奴は少ないわな。

 それにしたって、メチャクチャな奴が多い店だ。読んでいて、そいつらに心底腹が立った。詳しくは本を読まれたい。

 ちなみに、わしの近所のコンビニでは悪質な客をほとんど見たことがない。
お釣り作戦をやるわしが悪質なくらいだ。

 また、筆者は、コンビニの店員がコンビニの本社から人間扱いをされていないことを訴えていた。経営サイドがコンビニの店員の人格を認めていないことは確かなようである。

 その本を読み終えてから近所のセブンイレブンにゲンダイを買いに行ったので、いつもとは違う目で店員を見てしまった。彼らも本当に大変なんだなぁ。

 近所のセブンイレブンでも、店員は常時2人体制である。それは普通の大きさのコンビニでは、どこも同じようである。

 だから、相棒が使えない奴だと吐き倒れるそうだ。
号泣組翁のように全く融通が利かない奴や、とっつぁんのように人の言うことを全く聞かない奴が相棒だったら、相方はやってられないな。

 ところで、勤めていたコンビニが閉鎖になって、筆者の森氏はどうやって生活していくのだろうか? この本で多少の印税は入るだろうが、現在の生業の金具作りでは食ってはいけまい。

 わしも人のことを心配している余裕はない。
食いっぱぐれた時に備えて、力、技、反則を磨かなければいかん。

 今日の最後に、リスキーエッジの吉岡の金言を書いておきたい。

 「人間、生きていくだけで金がかかるんだ」


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